あらすじ
白馬のみねこさんは、おしゃれな馬。
山にディスコができたと聞いて、やぎのさんきちくんを誘って行くことにした。
熊の大将が考えついたディスコ。
客の入りは上々。
なんといっても自慢は蜂の巣ミラーボール!
音楽が始まり、みんな踊り始めたのだが……。
かくして山の一夜は踊り続けてふけていく……?
タイトルからして、新しくて古い。
なんといっても、山とディスコである。ディスコ。最近の子はディスコってなあに?だろう。
ディスコはね、クラブみたいなものだよ。ボディコンのおねえちゃんがいっぱいいて、みんなで踊る場所だったんだ。
白馬のみねこさんは、このあたりの山では一番のおしゃれだった。
山にディスコができたと知ると、やぎのさんきちくんを誘って早速行ってみることにした。確かにみねこさんなら、絶対行きたくなるだろう。なんたってイケイケのみねこさんである。やぎのさんきちくんも、バイクで決めたイケイケボーイのようだ。
バイクでニケツしてディスコに着いた二人。熊の大将が呼び込みをしていた。
代金栗の実10個を払って、二人はディスコにゴー。
会場はお客さんでいっぱい。
しばらくして、熊の大将が司会を始め、合図とともにミュージックスタート。
このディスコの自慢は、蜂の巣ミラーボール。蜂がぶんぶん飛び交っている。
どう考えても危うい。
バンドのロックンロールの音楽にあわせて、一番に踊り出すのはみねこさん。みんなも続いて踊り出す。ディスコだもの、おどらにゃそんそん。
蜂の巣ミラーボールもくるくる周りだし、蜂もぶんぶん踊る。
踊るっていうか……怒っているのでは……。
そのうち蜂がディスコ中で踊り始めた。みんなは頭を低くして踊った。
しかし、ライオンのよしおくんが鼻を刺されてしまう。よしおくん、泣きながら帰ってしまう。
熊の大将、網をかぶって出てきて、
「みなさーん、あと、くりのみ 5こを
はらえば、はちよけの あみを かして
あげましょう、
さあ、さあ、はりきって まいりましょう」
商魂たくましいというか、何というか……。
なにより、最初から思ってたけど、蜂の巣をミラーボールに設置する狂気がすごい。
みんなは仕方がないので栗の実5個払って、あみを貸してもらった。
ええええー払うんだ……!?
そこまで盛り上がってるんだ、ディスコ……!?
ディスコはどんどん盛り上がる。
しかし、そのとき、鼻を蜂に刺されたライオンのよしおくんのお父さんが乗り込んできて、鍬を振り回した。
わしの子どもによくもやってくれたなというわけである。
ライオンパパの乱入で、ディスコはひっちゃかめっちゃか。
みんなはワーッと逃げだしていきましたとさ。
そもそも蜂の巣をミラーボールに、ってやっぱり何度考えても狂気しか感じない。
でも商魂たくましい熊の大将は次なるプランをたてているとか、いないとか……。
独特の絵でつづられる
絵が独特で、勢いがある。
ライオンパパが乗り込んでくるとところなどはド迫力。
幼児、低学年向け。
