『スーホの白い馬』──どこか悲しく、美しい、スーホと馬の物語

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あらすじ

モンゴルに伝わる楽器に、馬頭琴と呼ばれる楽器がある。
この楽器の一番上の部分が、馬の頭の形をしているからそう呼ばれるのだが、なぜこの楽器ができたか、それにはこんな昔話があった。

昔、スーホという貧しい羊飼いの少年がいた。
彼は働き者で、また歌がとてもうまかった。

あるとき、スーホは、白い子馬を拾ってつれて帰ってくる。
スーホはこの白い馬を大切に育てた。
馬はとても足が速い、美しい馬に育った。

そんな中、殿様が、競馬を催し、一等のものと娘を結婚させるというおふれを出しました。
スーホは、白い馬に乗って参加を心に決めます。

競馬に出場し、見事、スーホは一等を勝ち取ったが……。

 

スーホと白い馬の絆を悲しくも美しく描く

ああ、来てしまったなあ、ついに来たかー、と思うのは、まあ自分で紹介する本を選んでいるのにおかしな話なのだが、実は、この絵本、今まで、故意に避けてきたという事情があるのである。

この『スーホの白い馬』、たいていの絵本紹介ブログで取り上げられるほどの読み継がれる絵本のひとつである。

私も、子どもの頃、この本を読んだ。
その読んだ結果──

誰も幸せにならないじゃんこの話! いやだ悲しい!

……と、まあ、一種のやるせなさがトラウマになってしまっていたのである。

スーホの白い馬が、傷を負いながら懸命に帰ってきて力つきるところとか、この世には神も仏もいないのか……ってなったし、それで楽器を作って弾けばいつでもそばにいられますって言っても、やっぱり死んだら意味ないよ(泣)ってなったし、何より勝手ばかりしたセコい殿様は何の罰も受けないなんて神も仏も(以下略)ってなってしまって、その結果、

この話、もう二度と読むもんか

……ってなってしまった次第なのである。
それがおとなになっても引きずるとは、子どもの多感時代、侮りがたし、だ。

 

それで、トラウマ克服のため、再びこの本を選び、手にとって読んでみた。

セコい殿様が何の罰も受けずに、己のしでかしたことの非道さを自覚しないあたりは、「このやろう」となったが、スーホと白い馬の間にある、目に見えない絆が美しく感じられた。悲しい結果にはやはり心が揺れ、殿様への恨みが募ったが、最後の最後で一目スーホに会えた白馬は満足して息を引き取ったのだろう。

死んでもなお、楽器となってそばにいるというのは、褪せることのない美しい絆だ。スーホは白い馬を思って悲しい気持ちになったとき、馬頭琴を手に取るのだろう。

 

立場の弱いものが、立場の上のもののなすことを止めることは難しい。殿様の横暴を誰も止められず、ただ我慢するしかないところに、現代に通じるものがあるようで切ない気持ちになった。

悲しみや寂しさが、人の心を揺り動かすような音色を奏でる、というのは、虐げられたものたちの唯一の抵抗手段なのではないか。芸術は、何の権力にも屈しない。自由である。

……どうだろう、子どもの頃と比べて、少しはおとなな見方ができたろうか。

 

 

でもやっぱり、セコい殿様は腹立たしいな。

 

モンゴルの広々とした世界を感じられる絵本

横長の紙面に、モンゴルの広い草原が描かれている。
遠い昔の、モンゴルの風を感じるかのような空間がそこには広がっている。

話はいわゆる完全なハッピーエンドではなく、どこかもの悲しい結末を迎えるが、スーホと白い馬の絆が美しく描かれており、一度は読んでおきたい本。

小学校中学年向け。
読み聞かせもできるが、全体的に話に救いがない感じなので、ラストをどうとらえるかによって子どもの評価が分かれそうだ。

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