赤羽末吉の絵本

50歳でデビューし、80歳で亡くなるまでに90冊の名作絵本を生み出した絵本界の巨人・赤羽末吉。その二百数十点の絵本原画をはじめ、スケッチや写真、習作、詳細なダミーなど、初公開資料を多数収録。絵本づくりの神髄がわかる決定版。...

『だいくとおにろく』──タイトルがすでにネタバレ

あらすじ 昔、大きな流れの速い川があった。 橋をかけてもかけても流されてしまう。 困った村人は、このあたりで腕のいい大工に橋をつくってもらうことにした。 大工は引き受けたのはいいものの、果たしてこの流れの速い川に橋がかけられるかどうか、心配になった。 大工が川を眺めていると、川の中から鬼が現れ、鬼は大工の目玉...

黄金りゅうと天女

慶留間の島(沖縄県)に、可愛とよばれる、たいそうかわいらしい女の子がおった。なんでもおぼえるまことかしこいふしぎな子だと、ひょうばんだった。ところが、七つになるたんじょうびの朝、可愛はとつぜん、オタキ山にむかって走りだした。...

『スーホの白い馬』──どこか悲しく、美しい、スーホと馬の物語

あらすじ モンゴルに伝わる楽器に、馬頭琴と呼ばれる楽器がある。 この楽器の一番上の部分が、馬の頭の形をしているからそう呼ばれるのだが、なぜこの楽器ができたか、それにはこんな昔話があった。 昔、スーホという貧しい羊飼いの少年がいた。 彼は働き者で、また歌がとてもうまかった。 あるとき、スーホは、白い子馬を拾って...
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