あらすじ
「おおさかにはうまいもんがたくさんあるんやでー」
……から始まる、色彩豊かな絵本。
大阪のうまいもんといえば、何を思い浮かべますか?
作者が大阪出身の、楽しいうまいもん紹介絵本
大阪人なら、思わずニヤリとする小ネタがページの随所に見られる。わりとネタが古かったり、時事ネタもあったりして、大阪在住の人間にもわからないネタがある。作者の大阪愛の深さを思い知る。
前述のとおり、全ページから、大阪愛があふれている。大阪の名所や大阪らしい風景が描かれており、まるで大阪観光をしているかのような気持ちになる。
絵の書き込みが細かくて、一ページ一ページじっくり見ると、大阪ならではのネタがあっておもしろい。
一見すると、ごちゃごちゃとした印象を受けるが、大阪の繁華街はこんな感じだ。大阪のあの雰囲気がよくでている。こればかりは、一度、絵本に描かれた名所に行ってみないとわからないだろう。
この絵本は、「大阪にはうまいもんがたくさんあるんやでー」と書かれた見開きページから、次のページの見開きで大阪名物をひとつあげる、といった構成をしている。たこ焼き、ぎょうざ、お好み焼き……ああ、どれもおいしいよね、とうなずくようなものばかり。
巻末には、楽譜が書かれており、注訳として、
『大阪うまいもんのうた』は、子どもたちのあいだで広まった遊び歌で、アメリカ民謡『ゆかいな牧場』のメロディーに合わせて歌います。本作品は、絵本作家・長谷川義史さんがアレンジを加え、絵本として制作したものです。絵にかいてある振りをまねて、みんなで楽しく歌って、おどりましょう!
……と書かれてある。
なるほど、だから名物を紹介するページに「ゆびではなをうえにむけてぶたのはなのようにする」(ぶたまんのページ)とか、「おすしをにぎるかっこうをする」(バッテラのページ)など書かれていたわけだ。
この絵本は、開きながら歌ったり手遊びしたりする絵本なのだ。
しかし……
うーん、ネタが深すぎて、大阪在住でもわからないものがあるぞ……。
歌って楽しく読む絵本
大阪名物を歌ったこの絵本は、みんなで楽しく読む絵本。
読み聞かせも盛り上がるだろう。物語性はない。
幼児から低学年が対象。
ただし、大阪、または大阪近隣に住む人、大阪が好きな人でなければ、たぶん、この絵本のおもしろさはわかりにくいだろう。
読み聞かせは関西在住の子相手でないと、伝わらないかも。
