『でんでんむしのかなしみ』──悲しみを背負い続けていくでんでんむし

あらすじ 表題の「でんでんむしのかなしみ」と、「きょねんの木」が収録されている。どちらも短く、また独立した話なので、どちらから読んでもよい。 「でんでんむしのかなしみ」 ある日、でんでんむしは、自分の殻には悲しみがいっぱいつまっているのではないかということに気がついた。 でんでんむしは、ほかのでんでんむしに、こ...

幸福の王子新版

本書は、オスカー・ワイルド原作の『幸福の王子』を、教育的な観点から、幼児、小学生にわかりやすく翻訳し、書き直したものである。...

おさじさんのたび

ガラスケースにかざられた小さなおさじさんは、ケースからにげだして、女の子をさがすたびにでかけました。町でかわいい女の子とあったおさじさん、いっしょにうちへいきました。ごはんのときも、おちゃのときもふたりはいつもいっしょ。たのしいくらしがはじまりました。ところが…。...

トカゲがぴこんベンチがぶんっ

まあちゃんは、おすもうさんみたいにじめんをとんとふんで、「でんかしょっ」とやるのがだいすき。きょうも、にわででんがしょっとやったら、あれれ、トカゲがぴこんとはねました。ねこもひょっこーんとはねて、こうえんのいしのベンチまでぶんっ!とまらなくなりました。...

クロはぼくのいぬ

クロは、ぼくのだいじないぬ。おとうさんがこどものときにひろってきたから、いま20さい。いぬの20さいって、にんげんだと100さいぐらいなんだ。なかよしのたっちゃんがクロのこときたないっていうけど、そんなことないよ。としをとっただけなんだ。さんぽにもいきたがらないほどよわっていたクロが、あるひ…。...

けいたのボタン

うまくボタンがはめられないけいたに、おとうさんがいいました。「いいか、あわてなきゃできるよ。こうえんにあるどかんのトンネルをくぐるみたいに…」トンネルくぐりは、だいせいこう!つぎはヘリコプターで、くものすきまをビューン。そして、サーカスのライオンになって火のわをくぐったボタンは、ちぎれてころがってしまいました。...

父さんのたこはせかいいち

とんがり山の山おくにすむ子だぬき五つ子ちゃん。父さんがつくってくれた大きなたこを野はらであげているうちに、あらら、子だぬきたちもいっしょに天まであがっちゃったよ。「たこが、たぬきをつれてきたぞ」と、天のかみさまもびっくり。...
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