あしたまほうになあれ新装版

こやぎくんの拾った不思議な種。葉っぱも花も実も根っこも、何の役にも立ちません。それでもこやぎくんは願い続けます。「あしたまほうになあれ」。あきらめない気持ちが呼んだ奇跡とは…?...

つるのおんがえし

ゆきのふる、さむいよるのこと。いろの白いうつくしいむすめが、わかもののいえにやってきた。ふたりはやがてふうふとなり、まずしくともなかよくくらしていた。そんなある日、むすめが、「けっしてのぞかないでください。」といって、なんどにこもり、はたをおりはじめるが…。つるの伝説から生まれた、美しくせつないおはなし。...

手ぶくろを買いに

冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。その夜、母狐は子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。はたして子狐は、無事、手袋を買うことができるでしょうか。新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ「生...

もりやまみやこ童話選(3)

春には春のたのしさがあります。夏には夏の…それぞれの季節がまちどおしくてみんなわくわくしているのです。みんな元気に、みんな大きくなってー自然とともによろこびをかんじる童話『もりやまみやこ童話選3』。...

少女とねこ、おもちゃの箱電車に乗って──『おつきみ』

ああ忙しい忙しい、えっちゃんは朝からお母さんのお手伝いでお月見だんごを作っています。 すすきの穂、お供えの柿に栗にブドウを準備したら、なにやら空模様が怪しく……? なんと、大きい雲、「でかぐも」さんがどっかりお空にいるではないですか。 これではお月見ができません……?   お月見のために、箱電...
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