『ナイナイとしあわせの庭』──喪失の悲しみからゆっくり立ち上がろうとする姿を描く

あらすじ リラには空想の友達がいる。ナイナイという名前だ。 ママが死んでしまったリラは、毎日喪失感を抱えている。 ママがいたときは華やかだった庭も、今では花も咲かない。 パパとリラは深く悲しみ、空虚を抱えていた。 なにもない庭に、あるとき、ナイナイが種を植える……。   ゆっくり悲しみから立ち直...

たったひとりの戦い

その昔、長い戦争があったときのこと。赤の国と青の国も、長いあいだ戦争を続けていました。青の国の王子ファビアンは、戦争の決着をつけるため、一騎打ちに臨んだものの、成果をあげられず、父王の怒りをかい、国を追われてしまいます。軍隊も持たず、たったひとりになったファビアンが、知恵を武器にめざしたことは…。フランスの若手作家が描...

こわがりのかえるぼうや

かえるのジェロームはとってもこわがり。きょうもひとりでねていると、なんだかへんな音がきこえてきました。「パパ!こわくてねむれないよお」すると、パパは…?こわがりの子どもとたのもしいパパの、心にのこるお話。3歳から。...

ウェン王子とトラ

昔、猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり、夜ごと村をおそうようになった。困りはてた王に、国の占い師が予言する。王子をトラにさしだせば、国に平穏がおとずれると。王は、幼い王子ウェンを森の奥におきざりにするが…?人間を憎みながらも、小さく弱いものを愛する気もちを忘れなかった母トラと、強く心やさしい少年に育ち、人と...

にわにいるのは、だあれ?

ミーヌがにわではなをつんでいると、だれかがこちらをみているようです。ふしぎにおもったミーヌはごはんをたべていても、よるねるじかんになってもきになってたまりません。つぎのひ、にわにいってみると、きからきみょうなはしごがさがっています。きのうえにいたのは…?3才から。...

ハスの花の精リアン

湖の小舟の上でひとりで暮らす貧しい漁師のローおじさん。ふしぎなおばあさんからもらった種を植えてみると、見事なハスが生えてきました。そして、ハスのつぼみのなかから、リアンという女の子があらわれ、それから夜ごと、魔法で、ローおじさんの暮らしを助けてくれました。でも、そのうわさを、王の欲ばりな娘が聞きつけ…?泥の中から清らか...

ことりのギリ

動物たちの国に、レオンという小さなライオンがすんでいました。レオンは、ほかの動物たちに大きな約束をしました。ぼくが王さまになったら…。...

最初の舞踏会

青ひげ……………シャルル・ペロー コーヒー沸かし……………テオフィル・ゴーティエ 幽霊……………ギ・ド・モーパッサン 沖の少女……………ジュール・シュペルヴィエル 最初の舞踏会……………レオノラ・カリントン 消えたオノレ・シュブラック……………ギヨーム・アポリネール 壁抜け男……………マルセル・エーメ 空...

ロンと海からきた漁師

ひとり、魚をとってくらす少年ロンは、どうしても今日の獲物が必要だったので、死んだお父さんの言いつけをやぶり、嵐の海に舟を出しました。すぐに、つり糸がぐいぐい引っぱられますが、大きなうずに飲み込まれそうになった直後、ロンがつり上げたのは、ガイコツでした。家にまでついてきたガイコツが、食べ物をほしがるので、ありったけの食料...

モーパッサン

この結末は、悲劇?それとも、喜劇?-最後の1行に評価が割れた『首飾り』はじめ、フランス自然主義の巨星がのこした屈指の傑作選。...
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