『希望の牧場』──福島のある牧場の物語 2018年4月27日 あらすじ 牛飼いを自称する男性。 彼は、肉牛を飼っていた。 しかし、ある日、地震が襲い、近くにあった原子力発電所を津波が襲った。男性の牧場は、放射能に汚染されてしまったのである。 飼っていた牛は、もう肉牛としては売れない。 市は、殺処分するようにと言ったが、男性は応じなかった。 なぜなら、自分は牛飼いだから...
『パパのしごとはわるものです』──父親と息子の関係を繊細に描く 2018年3月12日 あらすじ 主人公のぼくは、ある日、父親の仕事を調べるために、こっそりと父親の後をつける。 父親が入っていったのは、プロレス会場だった。 そこで繰り広げられるのは、正義の味方と悪者のプロレスだった。 最初は正義の味方を応援していたぼくだったが、悪者が自分の父親だということに気づき……。 父親と息...
『おによりつよいおよめさん』──嫁の尻に敷かれた鬼の話 2018年3月12日 あらすじ ある山に鬼が住んでいた。 この鬼ときたら、気が向いてはふもとの村々を荒らしまわってはみんなを困らせていた。 あるとき、夜に、ふもとの村々の明かりが灯るのを見て、鬼は一人が退屈だと感じた。 そこで、鬼は、嫁を貰うことを決心したのだった。 早速次の日、鬼はふもとの村まで行って、嫁にするから村一番のおなご...
漢字はうたう 2018年3月5日 「字」や「春」、「傘」など、漢字から感じ取れるイメージや、漢字の中にひそんでいる字からつくった詩の絵本。見開き1編の詩を、春夏秋冬の季節と時間の流れの順にならべ、素朴でぬくもりのある絵とともに楽しめる。漢字が語源や成り立ちからはなれて、自由な心と空想の力を借りて姿を変えた詩は、ひとつひとつに作者の気持ちやメッセージが込...
つるのおんがえし 2017年10月6日 原型は中国の唐の時代から語りつがれてきた昔話を、児童文学者の山下明生が再話。鶴を助けた男とその母親の家に女が訪れ、幸せを得るものの、約束を破ることで終わりを迎える物語としました。なぜ女はなぜやってきたのか、どうして男は女の正体をのぞいたのかなど、すべてが明快に進みます。挿絵は気鋭の画家、吉田尚令が担当。幸福をもたらす愛...
ゆびわがくれたプレゼント 2017年10月6日 夏休み、家族とはなれて、海べの町ですごすことになった、香菜。ともだちもいなくて、毎日、つまらない。でもある日、香菜の前に、ふしぎな女の子があらわれ…。日本児童文学者協会、ポプラ社「新・童話の海」第3回公募入選作。...