あらすじ
小さな村で郵便屋さんをしているレオ。
仕事は順調で、村の人たちからも受け入れられている。充実した毎日を送っているのだが、彼にはひとつ、残念に思うことがあった。
そう、彼は、手紙をもらったことがなかったのである。
手紙がほしい。でもどうしようもない。
そんな日々が続いていたある日、レオは小さな小鳥と出会う……。
郵便屋さんのレオがほしかったもの
小さい村で、郵便屋さんをするレオ。
レオはいろんなものをいろんな人に届けていた。
それなりに村の人々から愛されて、それなりに充実した生活を送っていると自覚しているレオ。
幸せじゃないか、と思うのだけど、レオには小さな引っかかりがあった。
確かに満たされてる。幸せだ。
だけど……
だけど、レオは手紙ももらったことがなかった。
手紙がほしいレオ。でもこればかりは、どうにもならない。
ある日、郵便ポストの中から、小鳥が出てきた。
仲間とはぐれてしまったその小鳥は、小さすぎて一人で南に行くのは無理だ。レオはその小鳥を保護した。名前はピピ。
年月を重ね、レオとピピは家族も同然になった。
冬をこえ、春になると、南の暖かいところで暮らしていた鳥たちが北に向かって飛んでいく。小さかったピピももう一人前。
そう、お別れのときがきた。
このままずっと一緒に暮らしていればいいのに……と思ったが、ピピは渡り鳥。お別れが一番いいのだろう……。
ピピが旅立っていく。一人になったレオ。
ピピがいなかったときの生活に戻っていく。
だけど……
そう、届いたのだ。
レオがほしくてもらえなかったもの……手紙が!
ピピからの手紙が!
最後のページで、再会を果たす二人を見て心がほっとする。
遠く離れた友からの手紙ほど……
遠く離れた友からの手紙ほど、うれしいものはない。
レオとピピは友達であり、家族同然。
レオは手紙をもらって、とてもうれしかっただろう。
幼児、低学年向け。
