あらすじ
青田くだもの店の一部屋を使って、その学童はあった。その名も、「くだものっこ」という。
学校から帰ってきた果物の子どもたちは、「くだものっこ」に帰ってくる。
さて、今日はなにがあるかな?
そうそう今日は、ミケさんちのお庭に遊びに行くんだったよね?
個性豊かな「くだものっこ」の子どもたちが、元気に学童時間を過ごします!
学童に通う果物の子どもたちを描く
「青田くだもの店」にある、「くだものっこ」という名前の学童。
学童とは学校が終わったあと、留守家庭の子を預かる場所のことである。
その「くだものっこ」に通うのは、果物の子どもたち。
ここから設定になんだか無理があって、細かいことを気にしてしまう自分は気になって気になって仕方がない。
そもそも果物屋さんなのに、どうして子ども果物だけが店頭に並ばないのか? 保護者はいないの? そもそも学校に果物が通うのは、人間の目を盗んで? 疑問はつきない。
この「くだものっこ」の先生は、青田さんの家の飼い猫のタマ。
タマ先生と、「くだものっこ」に通う子どもたちのちょっとした事件や行事を生き生きと描いた短編集である。
個性豊かな「くだものっこ」の子どもたち。
この子どもたちが生き生きと描かれているのだが、登場人物が多くて覚えきれない。誰かがメインで描かれるわけではないので、感情移入しにくい。おそらく、学童に縁がない子からすると、共感しにくいのではないだろうか。
どうしてこんなことに……と思えば、前作があったようだ。
そこで「くだものっこ」のメンバーの紹介みたいなものがあるのかもしれない。
何気ない日常の一こま、運動会、遠足と「くだものっこ」たちが楽しげに過ごす様を描いた児童書である。
くだものの子どもたちが生き生きのびのび
果物の子どもたちが、生き生きのびのびと生活する様を描いた作品。
短編集である。
低学年向け。