あらすじ
お母さんが大好きなナノは、お母さんにいつもひっついていました。
けれど、弟か生まれてからは、今までのようにひっつくことができません。お父さんも前みたいに遊んでくれなくなりました。
そんな中、ナノはお母さんとベビーカーの弟と一緒に電車に乗ることになり……。
強いお姫様にならなくちゃ!
お母さん大好きな女のナノは、いつもお母さんにくっついていたけれど、弟が生まれてから、前のようにひっついていられなくなった。
知らずにたまっていく不満と、不安がナノを追いつめる。心の支えは、ナノが大切にしている女の子の人形だ。彼女についての記述はないのだけど、ナノが大切に扱い、心の支えにしているのは絵を見ていてわかる。
ベビーカーの弟とお母さん、ナノの三人で電車に乗る。
電車の中は程良くこんでいて、ナノはお母さんと離れたところに座ることになってしまった。心細かったはずだ。しかし、そんなことは気取られないよう、ナノは凛々しくもじっとお母さんを見ている。すると、お母さんの隣に座っていたおじさんが、居眠りしてお母さんに寄りかかっていくではないか。
たいへんだ!
お母さんをたすけなくちゃ!……と思ったナノは……
おひめさまに
へんしんしなくちゃ!
と、なぜかお姫様に変身するのだ。
なぜにお姫様???
絵を見ていると、お姫様というか魔法少女のような気もするのだが、何せ記述では「おひめさま」に言及する場面がほとんどないので、「なぜか」お姫様というしかないのだ。
お姫様に変身したナノは、まっすぐおじさんにちかづく。
今のナノはお姫様だから、勇気もあるのだ。
おじさんに声をかけるナノ。すると──
おじさんは席を替わってくれた。
本当はおじさんを起こしたかっただけだったんだけど、……ま、いっか。ラッキー!てなもんである。
ナノは強いお姫様になってよかった、と思ったそうな。
絵を見ていると、お姫様というより魔法少女だけど……。
ナノの中の勇気や支えは、このお姫様に象徴されているのだろう。
これからも、ナノをある程度の年齢まで支え続けてくれるに違いない。
絵が渋い……
非常に味のある絵柄ではあるのだが、話の内容の「おひめさま」やタイトルに散った星くずなどにはちょっとミスマッチを起こしているような気がする。子どもが自ら手に取るかといえばいささか首をひねる。おそらく対象は幼児から低学年の女子だろう。
