あらすじ
乾杯の音がいつでもどこでも鳴り響くという、乾杯村。
そこでは、いろんなおとなたちがお酒を乾杯して、酔っぱらっていく……。
これは、そんなおとなの苦い姿態をさらした絵本である……。
人生いろいろお酒もいろいろ
ワハハ。
これは笑った。
絵本でやっちゃっていいのかぁと思ったけど、そりゃあ晩酌するおとなの姿なんてなにかしらの機会で子どもは見てるわけで、おとなっていうのはのんべえもいるんだなとは薄々気づいているもんである。
本書は、いつでもどこでも乾杯の音が鳴り響くという、乾杯村の話である。どんな村なんだ……と思うが、この世界観、嫌いじゃない。
村の中心部には、「つめたいビールがのめるジョッキビル」が建っている。
そこへやってきたのは、えだまめさんとからあげさん。とりあえず生!という感じで、ビールを乾杯。
そして彼らはべろんべろんに酔っぱらって、あらあら目も当てられない状況……。子どもたちよ、これが疲れたおとなの酔っぱらいだ。
高級ワインが飲めるワインハウスにやってきた、オードブル三姉妹も……上品に決めていてもひとたび酔っぱらえば……
大きな声で歌い出すし、タンバリンをならしまくる。
店に迷惑なタイプのよっぱらいである。
だめだこりゃ。
日本酒が飲める日本酒家屋では、渋いするめじいさんが日本酒を手酌で飲む。いいねえ、渋いね、いぶし銀だね……
とはいっても、酔っぱらえば……
なんと泣き上戸だった。
じいさん、人生いろいろあるもんな……。
泣くのも仕方ないよ。
いろいろな乾杯。
いろいろんな乾杯の仕方。
それだけにいろいろな人生がある。
飲んで酔っぱらって、明日のあれそれなんぞ忘れてしまおうじゃないか。
飲んで陽気になる人、飲んで笑い上戸になる人、飲んで怒り出す人、飲んで寝る人、飲んで口説きまくる人……そうさ、おとなはいろいろあるもんさ。
コミュニケーションの一つの飲みにケーション?
気の合う人と飲めばコミュニケーションも弾む。一人で飲んで、心の何かをいやすこともできる。酒は不思議な飲み物。
飲み過ぎて酔っぱらいになっちゃうと、もうこれ、目もあてらんない。
そんなおとなの姿態をワハハハと見ちゃう豪快な絵本。
低学年向け。
