あらすじ
ある日、ぼくは、水曜日の妖精、すいようびくんと友達になった。
すいようびくんには特別な仕事があるらしい。世界のいろいろな色を集めて、笑い声や夢などといっしょに煮込んで、「げんきだま」を作るのだそうだ。
そうしてできた「げんきだま」は、ほかの曜日の妖精に配られる。
雨が降ると、「げんきだま」から、七色の虹がでるのだとか。
すいようびくんの仕事の内容とは
水曜日。ちょうど、一週間の真ん中にある曜日である。
この絵本は、そんな週の真ん中にある「すいようび」の妖精と友達になった絵本だ。
すいようびくんは、特殊な仕事をしているそうだ。
海岸の穴を覗いて、青い月の光をすくったり、草にたまった緑のしずくや、花の黄色やだいだい、赤色などの夜露を集める。ほかにもさまざまなところから、さまざまな色をあつめ、それらと一緒に、みんなの夢や子どもたちの笑い声、恋人たちの幸せな気持ちをくわえて、鍋でぐつぐつと煮込むのだという。
どうしてそんなことをしているのかというと、それがすいようびくんのしごとだかららしい。
そして煮たものが冷めて、固まってきたら、棒状にして一日おいて、大きな包丁でとんとんと切る。これが、「すいようびくんのげんきだま」というわけだ。
それを、ほかの曜日の妖精たちが世界中にくばってあるく。
雨が降ると、げんきだまから七色の光がうまれ、虹がかかるのだそうだ。
暗示的で幻想的な話である。
「げんきだま」というからには、元気と関係しているのだろうが、実際、「げんきだま」がすることといえば、虹になることだけだ。この虹が、希望や元気、勇気ということを示唆しているのだろうか。
すいようびくんと友達になった「ぼく」は、「げんきだま」をひとつ食べさせてもらって、それは「ふふふとわらっちゃう」不思議な味だったという。
週の真ん中の水曜日。
彼は残りの日もがんばれと元気をくれているのだろうか。
いや、それとも虹を見たら、彼が元気をくれていると思ったほうが素直な読み解き方なのかもしれない。
暗示的な絵本だ。
素敵な話だが、暗示的な部分が多い
暗示的な部分が多く、ファンタジックな面を残しつつも、謎に包まれた話にできあがっている。
幼児、低学年向けだろうが、万人向けとは言えない。
