あらすじ
鳥たちはみんなタマゴを温めている。
タマゴがないのは、カモくんだけ。
カモくんは、世界一のタマゴを見つけてきます。
だけどみんな、カモくんのタマゴを見て、悪口ばかり……。
でも、カモくんは、タマゴが孵るまで辛抱強く待ちます。
そして生まれてきたのは……?
そのタマゴ、何が生まれるの?
鳥達はみんなタマゴを温めているのに、カモくんだけタマゴがない。
そこでかもくんはでっかいタマゴを見つけてくるのだが……
……そのタマゴの両親とか近くにいなかったの? 大丈夫なの? 泥棒じゃないの?
カモの身体に比べてあんまりも大きなタマゴ。
たぶん、身長の二倍はあるんじゃなかろうか。どうやって温めるのか疑問になってくるが、細かいことにツッコミを入れるのはやめておこう。
せっかくカモくんが見つけたタマゴ、でもみんなは悪口ばかり。
まあ、確かにどう考えてもカモくんの生んだタマゴでもないし、カモの卵でもなさそうだしね……。
やがて、ずらりと並んだタマゴが……順番に孵っていく。
このページは小さいページからだんだんページが大きくなっていくというしかけがされており、小さいタマゴから大きなタマゴまで順番にタマゴが孵ってくるところをうまく表現している。もちろん、最後の大きなタマゴはカモくんのタマゴだ。
まずは小鳥のタマゴ。小さな赤ちゃん小鳥が孵る。
次はニワトリのタマゴ。ひよこが孵る。
その次はフクロウ(ミミズクかもしれない)。
その次は……とみんな順調に孵っていく。
そして最後に残されたタマゴ。カモくんのでっかいタマゴ。
みんなのタマゴが孵っても、カモくんのタマゴだけがまだ孵らない。
焦らずタマゴが帰るのを待ち続けるカモくん。そしてついに……!
何が生まれたと思います?
何と、「パックーン!」と生まれてきたのはワニ!
すごい勢いでタマゴから飛び出してきたものだから、鳥の仲間達はびっくりして飛んだ……んだろうということは分かるのだが、ページの構成のせいか、一瞬、生まれたばかりのワニにパックンと食べられたのかと思った。
かくして、カモくんはワニの子を引き連れて仲睦まじく過ごしたのだとか。
……ハッピーエンドなのかな、これ……?
うれしそうだし、これでいっか!
ページを短くしたりとデザインにしかけあり
ページを短くして絵柄を変えたりと仕掛けがほどこしてある本書。
内容はいたってシンプルで、タマゴからいろんな鳥が生まれ、カモくんのタマゴからはワニが生まれたよ、という話である。
内容的に幼児向けだろう。