あらすじ
やってきたバスは、何と喋るバス。
お客さんのネズミたちは大喜び。
ネズミは、おいしいリンゴを食べに行きたいと言うと、バスはいい場所を知っているという。
さて、早速バスは出発。びゅーんとすすごい勢いで走る。
山あり谷あり、崖もあり!?
果たして、バスとネズミたちは、おいしいリンゴを食べられるのでしょうか?
出発しバース!
とても温かく、そして子どもを優しく見守るような視線を感じられる絵本。
物語は、「おはようございバス」と喋りだすバスの登場から始まる。
みんなは、バスが喋ったので、大喜び。
この作品は、現実的なツッコミなど無意味な、温かくも面白い世界観が息づいている。
喋るバスに乗り込む、ネズミたち。
「おいしいリンゴを食べに行きたい」と話すネズミたちに、バスは、いい場所を知っているよ、と話してくれる。
このバスには、運転手がいないようだ。
おいしいリンゴのあるところまで、ぴゅーんと飛ばすバス。
いちいち喋り言葉の語尾に、「~バスよ」とか「~バスか?」とついていて、自己アピールが激しい。
バスの思うままに(いわゆる自動操縦)走っていたのに、途中で、崖に差し掛かってしまう。
一体どうするのだろう?
ジャンプするのか?
すると、バスが思いも寄らないことを言い出した。
くすぐってください、と。
そうすると、なんと、向こう岸の崖までバスがびろーんと横長に伸びた!
何故くすぐると横長に伸びるのか分からないが、とにかく、いけなかった道に行けるようになって一安心。
……と思ったら。
それだけで済まないのが好奇心旺盛でいたずらっこのネズミたち。
もう十分くすぐったのに、さらにくすぐり倒し、バスはぐにゃぐにゃに……! もうこれバスの形状とどめてないけど大丈夫!?
そして、あんまりくすぐりすぎたので、なぜか、ピョーンと飛んでいって……たどり着いた先は、リンゴの木の上。
なんかうまくやってうまい具合に収まった感じである。
何となく、この突拍子もないところや、荒唐無稽な自由な発想は、幼児や低学年の子が作った話の面影を感じさせていい。
タイトルの『いただきバス』はどことなくおやじギャグ臭があるが、こののびのびとした自由な発想は、矛盾や現実的なツッコミなどを超えて、心から楽しめるものとなっているように思う。
話に勢いがある絵本
幼児向けの絵本だろう。
勢いよく、生き生きと読み聞かせると盛り上がるだろう。
低学年になると、内容が少し幼いかもしれない。
