あらすじ
ひつじのぱんやさんは、気所こねたりまるめたり、伸ばしたりして、いろんなパンを作ります。
かまどから、どんなパンが焼きあがるのでしょう。
そのパンを求めて、お客さんもやってくるようですよ。
ぱんぱかぱーんと焼きあがったパンは
かわいらしいひつじさんが、パンを作る話。
とてもシンプルな絵柄なのだけど、できあがったパンのとてもおいしそうなこと。
これだからパンが登場する絵本はやめられません。
一生懸命にパンの生地をこね、かまどで焼き……
どんなパンがやけるのかな?
……というところで、特徴的なパンが出来上がります。
そのパンの特徴と、パンを求めてやってくる動物が対応していて、なるほどと思ったり、ほほえましく思ったり。
たとえば、大きなパンは、ぞうさんのパン、といったふうに。
いろんな動物が、ひつじさんのパンを求めてやってきます。
擬態語も軽妙で読んでいて楽しくなってきます。
ぱんぱかぱーん、ってとてもかわいらしい響きですね。
生地を作って、かまどでやいて……、ぱんぱかぱーんと焼きあがって。同じ展開の繰り返しは、次はどんなパンができあがって、どんな動物がやってくるのだろうと想像力をかきたてます。
ああ、焼きたてのパン、とてもおいしそう。
最後にいっぱい焼きあがった「ひつじぱん」、ひとつ食べさせてくれないかしら。
かわいらしい絵柄と、温かい色使いの絵本
親しみの持てるあたたかい絵柄がなんともいえない癒しを与えてくれる一冊。
おまけに出てくるパンがとてもおいしそうなので、パン好きなかたも一度見てみては。
最後のページのひつじさんの嬉しそうな笑顔がまたたまりません。
文章は少なく、分かりやすく。
幼児向けでしょう。
物語というより、反復からの展開を楽しむ絵本です。
読み聞かせも映えると思いますが、就学前の子を対象にしたほうがよさそうです。