『アンジュール ある犬の物語』──必要最小限の線だけで描かれる犬の物語

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価格情報更新時間:2017/12/18 19:34(更新

あらすじ

ある日、犬は車から投げ捨てられてしまう。
車はそのまま走り去り、彼は必死になって後を追うが追いつけず、車を見失ってしまう……。

行くあてもなく、不安を抱えながら、彼は放浪することに……。

 

洗練された雰囲気を持つ一冊

文字がいっさいなく、デッサンそのままを生かしたタッチのイラストで構成された絵本。
絵本サイズ自体は横型で大きく、一ページに一枚のラフ画調の線画だけが載る。
非常に洗練された装丁をしている。

 

本文がいっさいないので、イラストを見て物語を推し量るしかないが、話自体は分かりやすい。その分、シンプルに心に訴えかけてくる力がある。

 

この話はある犬が主人公のお話である。
物語は、非常に残酷な場面から始まる。
犬が、車から投げ捨てられてしまうのだ。

 

これは犬飼いの身としてとてもつらい。犬好き、動物好きのかたにとっても衝撃的な幕開けだろう。
突然道路に捨てられ、犬は必死に車を追いかける。走って、走って、全力疾走するが……結局追いつけず、足は鈍り、息はあがって、車を見失う。見ていてたまらなくつらくなる展開だ。
飼っていた動物を無責任にも車から放り出すような者は、絶対になにかしらの罰を受けてほしいものだ。許せない。

 

……さて、どうしよう。
序盤から早速、読むのがつらくなってきてしまった。
動物が心ない人間の手で傷つけられるようなたぐいの話は、できれば読みたくないジャンルだ。もっとも、そういう話が好きだという種類の人間がいるとも思いたくもないが……。

 

犬は行く宛をなくし、安住の地すらなくして、さすらう。不用意に道路を行き交う車の前に飛び出し、大きな交通事故を引き起こしてしまう犬。彼の驚き、戸惑いが力強い線だけのイラストでよく表されている。どうすることもできない無力さと混乱、不安が彼を襲う。

 

さまようしかできない彼は、なにを思っているのだろう。
いまだに自分を捨てた飼い主を探しているのだろうか。人間を見かけては飼い主じゃないかと走りよっているような場面もある。
彼の飼い主だった者が誠実な人間だったとはどうしても思えないのだが、彼はそれでも一途に信じているのだ。捨てられたことすら、何かの間違いであったと信じきっているのかもしれない。

 

……正直なところ、読むのがつらい。

 

絵はだんだんと引きの構図になり、犬の不安や心細さが強調されていく。信じていたものに裏切られたのだと、ぼんやりと彼にもわかってきたのだろう。残酷すぎる現実だ。いったい、彼がなにをしたというのだろう。
広大な風景の中にぽつんと小さな影のようになってたたずむ犬の姿を見ていると、彼の不安がひしひしと伝わってきて、切なくなってくる。

 

それでも彼は人間の住む町をめざす。もはや野良犬となってしまった彼は、見向きもされない。このまま、彼は野良犬として生きていくのだろうか。

 

そう思ったとき、彼の前に、再び、一人の人間が立つ。
犬が走りよらず、ただ様子を見ているところが彼の心傷の深さを見るようでつらい。この人は信頼してもいい人なのだろうか、と思案しているような後ろ姿だ。
それも仕方がない──車の中から、打ち捨てられるような仕打ちを受けたのだから。

 

彼が選んだ答えは、何ともけなげな答えだった。
その場面を見たとき、この本には言葉がいらないなと思った。絵は音楽と一緒で、言葉の壁を乗り越えるのだ。

 

犬の愛情は深い。人間が愛す以上に、愛してくれる。
深い愛情で支えてくれるのが、犬という生き物だ。
一度捨てられ人間不信になった犬でも、人間が誠実な態度で接し愛情を示し続けていれば、再び心を開くこともあるのだそうだ。そこに、犬の愛情深い性格が見える。

 

最後のページの、彼の愛情表現の素直さに涙が出そうだ。
彼はまた、人間を信じることに決めたのだろう。
彼の愛情深い性格が現れ出ているようである。きっと彼のしっぽは、はちきれんばかりに振られているに違いない。

 

犬の細かな仕草や、心情を言葉を使わず表現しきった『アンジュール ある犬の物語』。
洗練された線で描かれたアーティスティックな本という側面以上に、作者の犬に対する──生き物に対する確かな観察眼と愛情が見て取れる。

 

シンプルで美しく、力強い絵本だ。
それは、作者の描く絵だけではなく、一度捨てられてもまた再び人間を選んだ犬の強さと美しさをも含んでいる。

 

前述のとおりに、文章がまったくない絵本

文章がまったくないので、文章を読む力は要しないが、推察する力、想像力は必要になる。
また、一貫してラフのような荒い筆致の絵で描かれているため、全体的にあか抜けたおとな向けの雰囲気が漂う。
話の内容的にも、あまりに幼い子どもには向いていないだろう。

 

文章がないので、読み聞かせはできない。
対象は中学年からか。

 

話を想像していくとともに、必要最小限の線で描かれる絵の魅力を味わいたい。

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