パイパーさんのバス

パイパーさんは、町をはしるバスの運転手。バスを運転したり、おきゃくさんとはなしたりするのは大すきですが、家族がいないので、アパートに帰ると、ひとりきり。そんなある日、犬が一ぴき、パイパーさんのうちまでついてきてしまいました。さらに、ねこが一ぴき、ひよこも一わいっしょにくらすことになり、急に、うちのなかはにぎやかになりま...

イースターのたまごの木

キリスト教の春のだいじなおまつり「イースター」には、うさぎがやってきて、たまごをかくしていく、といわれています。子どもたちがたまごをさがしたり、たまごに絵をかいたりしてすごすようすを、ほのぼのと描いたこのお話は、アメリカの優れた絵本に与えられるコールデコット賞を、一九五一年に受賞しました。半世紀以上にわたって、今もなお...

マルラゲットとオオカミ

あるひ、もりへいったマルラゲットはオオカミにおそわれそうになりました。なんとかにげだしたマルラゲットは、そのオオカミがけがをしたのをみてかわいそうにおもい…。この本は、フランスで生まれ、世界中に影響をあたえた「ペール・カストールシリーズ」の代表作で、1952年の刊行以来、世代をこえて読みつがれています。3さい〜...

エル・シオン

バルキスは、帝国ヴォワザンにたてつく盗賊神聖鳥として、その名も高き英雄だった。そのバルキスが不思議な運命に導かれて出逢ったのが、封印されていた神霊のフップ。強大な力を持つと恐れられていたが、その正体はなんと子ども!?この力に目をつけた世界征服をたくらむ残忍王ドオブレは、バルキスたちに襲いかかる。フップを、そして故郷を守...

イングリッシュローズの庭で

戦禍のロンドンから、海辺のコテージ「千鳥荘」に疎開してきた、上流階級の姉妹ローズとダイアナ。この千鳥荘には「狂人ヒルダ」と呼ばれる女性が住んでいたせいで、疎開者が居着いたためしがないという。妹のローズは偶然から、ヒルダの持ち物がしまいこまれた小部屋に入るカギを見つけ、ヒルダの日記を読み始めた。そこには、戦争と家族の犠牲...

ヤンネ、ぼくの友だち

ヤンネは突然ぼくのまえに現れた。まっ赤な髪の毛をなびかせ、自転車に乗っていた。そばかすだらけの白い肌、女の子みたいにきゃしゃな体つきでも、「ヤンネ」という名の男の子だ。自転車の腕前も度胸も、ぼくたちの仲間の誰にもひけをとらない。ぼくにとってヤンネは、かけがえのない親友になっていくが、ヤンネの正体は謎につつまれたままだっ...

極北の犬トヨン

グランは若いころから腕のいい猟師だったが、いつも運が悪かった。だがある冬、隣人の老猟師タルトゥの臨終に立ち会い、孫の少年ダーンと子犬トヨンを引き取ったときから、グラン一家の暮らしは大きく変わりはじめた。トヨンは優れた猟犬に育ち、グランの猟のなくてはならぬ相棒となっただけでなく、あらゆる幸運を運んできてくれるようだった。...

ライオンと歩いた少年

突然悪夢が訪れた。飛んでくる鳥を避けきれずに、飛行機が墜落してしまったのだ。瀕死の重傷を負うパイロット。頼りの父も脚を骨折し動けない。ただひとり奇跡的に軽傷ですんだクリスは、大きな決断をせまられた。単身アフリカの大地を徒歩で歩き、助けを求めるか否か…。アフリカの大自然に生きる動物たちの生活、目の前で繰り広げられる、生と...

弟の戦争

ぼくの弟フィギスは、心の優しい子だった。弱っている動物や飢えた難民の子どもの写真なんか見ると、まるでとりつかれたみたいになって、「たすけてやってよ」って言う。人の気持ちを読みとる不思議な力も持っている。そんな弟が、ある時奇妙な言葉をしゃべりだし、「自分はイラク軍の少年兵だ」と言い始めた。フィギスは12歳。1990年、湾...
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