ダニーは世界チャンピオン

ぼくは、父と二人きりで、古い箱馬車に住んでいた。箱馬車の前はちっぽけなガソリンスタンドで、持ち主は父。ぼくの父は、男の子にとって最高の、わくわくする父親だ。いっしょに凧をつくり、熱気球をつくり、樹上の家を、弓矢を、竹馬を、ブーメランをつくった。八歳まで、父と暮らす毎日は、楽しいことばかりだった。ところが九歳になって、ぼ...

オ・ヤサシ巨人BFG

夜、ソフィーは見た。八メートルもの巨人が、子ども部屋に、細長いラッパのようなもので何かを吹きこんだのを。そしてソフィーは、さらわれてしまった。さらった巨人の名は、オ・ヤサシ巨人BFG。連れていかれたのは、巨人国。恐ろしいことに、巨人たちは、ニンゲンマメ(人間)を好物にしていた。オ・ヤサシ巨人が子ども部屋に吹きこんだのは...

こわいい動物

ロアルド・ダールが大好きなのは、ガツガツ食べる話とウンコの話。世界じゅうの子どもたちも、だーいすき。登場するのは、ブタ、ワニ、ライオン、オオアリクイ…。みんな、「かわいい」けれど「こわーい」やつら。さて、そんな「こわいい」動物たちのお話をどうぞ。でも、気持ち悪くならないようにご用心。...

一年中わくわくしてた

ゆたかな田畑、虫たちのこと、鳥の羽の色や歌声、季節をかざる草花や木の実…。自然をこよなく愛したロアルド・ダールは、人生の最後の年に、日記を書いた。最初はほんの二、三行ですませるつもりだったのに、過ぎ去った日々のさまざまな思い出があふれー。幼少時代や青春時代のあれこれが風景に溶けこんで、忘れがたい一冊になりました。...

まぜこぜシチュー

ウサギとカメは、どちらが速い?裸でポーズの王様は、どうなる?「ひらけ、ゴマ!」を見たアリババは…?グリム童話も、マザー・グースも、アラビアン・ナイトも、ごらんのとおり。ロアルド・ダールの手にかかったならば、こわくて、おかしくて、恥ずかしい話に変身。...

「ダ」ったらダールだ!

これは伝記ではありません。ロアルド・ダールのすべてがわかる、とっておきの事典です。まじめな項目もあれば、ばかばかしい項目もある。ちょっと信じがたい話があっても、全部ほんとうのこと。ページをめくればめくるほど、ダールがますます好きになる!初めから順に読んでもおもしろいし、探したい項目がある人は巻末の索引をどうぞ。...

きゃくいんソング

ロアルド・ダールの作品は、世界の42か国語に翻訳され、およそ1億人もの子供や大人たちに愛されている。軽快で皮肉たっぷりの文章と思いもよらない物語の成り行きが、人気の大きな秘密となっている。物語の中に数多く登場する詩や歌も、人気の的。そこには、ダールの世界の面白さがふんだんに詰めこまれている。本書は、こうした詩や歌だけを...

チョコレート工場のひみつ

チャーリー・バケツはチョコレートが大すき。そして、ウィリー・ワンカさんは、世界一の発明家です。そのワンカさんが、世にもめずらしいチョコレート工場の門を、5人の幸運な子どもたちにひらいてくれることになりました。あたれば、一生の宝!大玉キャンディーやクネクネがし、とろりととけたチョコレートの川ーチャーリーにひつようなのは、...

したかみ村の牧師さん

若いノリス牧師が初めて村の教会にやってきたとき、村人たちは、目を白黒させたり、おったまげたり…。というのも、牧師の口から、とんでもない言葉がぽんぽん飛び出したから。ある婦人を訪ねて、「初めまして、アホンダラーさん」ぶどう酒をどのくらい飲んだらよいか聞かれて、「消化に好きな小便でしょう」いやはや、てんやわんやの大騒ぎにな...

ぼくのつくった魔法のくすり

土曜日の朝、ジョージは、おばあさんと二人きり。ところが、このおばあさん、いじわるで、身勝手で、椅子にすわったまま、ブーブー文句ばかり言っている。ジョージは、仕返しをしてやりたくなった。何か、とてつもないやりかたで…。ふと、おばあさんのくすりびんが目にとびこんできた。そうだ!新しいくすりをつくってやろう。頭のてっぺんをド...
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