まじょさんまたあした

おかのうえのいっけんのいえに、ひとりのまじょがすんでいました。トントン、トントン。めずらしいことに、だれかおきゃくがきたようです。...

うさぎのセーター

「へえ、うさぎやのセーターねえ。」おばあさんはちらしをながめながら、めをほそめました。「こんなてがきのちらしをくばるなんて、きっとちいさなセーターやさんね。でも、『このセーターをきると、さむさにつよくなり、かぜをひくことがありません。』なんて、ほんとうかしら。」ひとりぐらしのおばあさんと、うさぎたちとのふれあいをあたた...

ちょっと源さんお借りします

どこから話が伝わったのか、ぼくんちにはときどき、見知らぬお客がやってきた。「少々、おじいちゃんをお借りできますか?」すると源さんは、大工道具を肩に、さっそうと出ていくのだ。「源さん、ひっぱりだこだね。」「源さんはいつだって、元気の源さん、くすぶってなんかいないわよ。」でも、そのとき、源さんの行動が地域通貨の誕生につなが...
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