『やめて!』──争いのない未来を作るためには

あらすじ ある男の子が、大統領に向けて手紙をを書いていた。書き終わって封をして、ポストに投函しにいく途中、町の中は暴力であふれていた。空を飛ぶ爆撃機は建物を破壊し、戦車は民家を破壊し……。 男の子がポストにたどり着くと、年かさの男の子がたっていた。 彼は男の子に暴力を振るおうとするが……。   ほぼ...

『ぼくはだれもいない世界の果てで』──自然の中で暮らすということ

あらすじ ある少年が世界の果てに住んでいた。 そこは美しい自然にみちあふれていた。 少年はそこで、質素な生活をしていたが、それでも満たされていた。 ところが、ある日、その自然に開発の手が入り、テーマパークができあがってしまう。 押し寄せる観光客。 ぎらぎらと光るライト。 少年の生活は、いつしか満たされたも...

ねがいごとをしてごらん

本書の原題である英語の「メイク・ア・ウィッシュ」には「ねがいごとをする」という意味がある。ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ」は、3歳から18歳未満の難病と闘っている子どもたちの夢をかなえ、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらいたいと願って設立された。本書は「メイク・ア・ウィッシュ」の活動を世界中に広めるために、...

砂漠でみつけた一冊の絵本

大人にとって絵本を読むこととは?絵本の豊かな世界は、生きることをいかに深く問いかけるのか。人生の体験を経た大人だからこそ発見できる絵本の読み方をわかりやすく説き、現代人の心の糧を探す。...

大人が絵本に涙する時

豊かな子供の人間形成と潤いのある大人の心の回復のために。柳田邦男が薦める80冊の絵本。...

ラッキーボーイ

高い塀にかこまれた狭い庭にとじこめられた犬。食事は投げるようにして与えられ、家のなかにも入れてもらえないし、名前さえもつけてもらえない。ある日、犬は必死の思いで土を掘り、塀の下にトンネルをつくって、隣のおじいさんの庭に抜け出した。おじいさんは妻を亡くし、悲しみの日々を過ごしていた。疎外された犬と孤独なおじいさんの出会い...

ヤクーバとライオン(1)

「殺された側は報復のために相手を殺す。終わりのない報復の殺し合いが続いていく。その悪循環を断ち切るにはどうすればよいのか。日本の社会に目を向けると、いじめられた子が復讐の事件を起こす。虐待された子がやがて虐待する側にまわる。これも同じ悪循環だ。もうひとつの道ーー『殺さないことだ』という、ライオンの問いかけは重い。」--...

ヤクーバとライオン(2)

アフリカで、牛たちの世話をしている青年ヤクーバに、ライオンの群れが近づいてくる。 群れのリーダーは、かつてヤクーバが命を助けたライオン、キブウェだ。ひどい飢饉のため、村の牛を襲いに来たのだ。 ヤクーバとライオンの闘いがはじまるがーー フランスの作家ティエリー・デデューは、『ヤクーバとライオン1 勇気』で、「ほんとうの...
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