あらすじ
昔々、流れ星を捕まえようとした王子がいました。
王子には、かなえたい願い事があったのです。
しかし流れ星はすぐに消えてしまうので、捕まえて願い事をしようと考えました。
流れ星がたくさん降る夜、王子はあらゆる方法で流れ星を捕まえようとしました。必死にがんばって、ようやく流れ星をひとつ、捕まえることができたのですが、捕まえた流れ星はみるみるしぼんでいって、輝きも失われていきます。
あわてた王子は、流れ星を……。
流れ星を捕まえた王子の話
流れ星を捕まえようとした王子がいた。
彼はいろいろ研究して、自分自身の力で、流れ星を捕まえようと努力していたのである。
なぜ、流れ星を捕まえようとしているのか?
それは、彼が、流れ星に願い事をすればかなうという話を信じていたからだ。しかし、流れ星はすぐに消えてしまう。だから捕まえよう、そういうわけだ。
つまり、流れ星が消える前に願い事を言えないから、ということなのか……。
発想の転換である。
流れ星がたくさん降る夜がやってきた。
チャンスだ。王子は懸命に星を捕まえようと必死になった。
必死になるほどの願い事が、王子にはあったのである。
そうして、ようやく王子はひとつの流れ星を捕まえることに成功したのである。
しかし、流れ星みるみるしぼんでいき、輝きは失われ……王子はとっさに流れ星に空気を吹き込んだ。
すると流れ星は元気を取り戻し……たのはいいもの、流れ星は元気になったとたん、ピューンと飛んで行ってしまった。
あわてて、お願い事を言う王子。
そう、王子の願いは──
ともだちがほしい!!
お願いを言えたのはいいものの、それが飛んでいく流れ星に伝わったのかわからない。
願い事なんて言ったってかなわないんだ……と失望する王子。
しかし、そこへ……
まぶしい光とともに、星の国からやってきたお姫様がやってきたのだ。
流れ星は王子をガン無視したわけではなかったのである。流れ星は、お姫様をつれてきてくれたのだ。
流れ星を捕まえようと努力して、願い事がかなった王子。
夢に向けて、がんばること、努力することの大切さが描かれている。
流れ星を捕まえようと努力した王子
友達がほしいのなら現実的な方法があるのではないか、とちょっと思うが、本書はそういうことではなく、夢に向かって努力することの大切さを描いているのだろう。
字は大きめ。低学年向けだろう。