『にげだしたひげ』──切られるのがイヤで逃げ出したひげを、思い切った方法で……

あらすじ

昔、スリランカのある村では、はさみもひげそりもなかったので、包丁でひげを切っていました。

そんな中で、バブンじいさんは、ネズミにひげをかじってもらっていました。

しかし、あるとき、ネズミの歯が丸くなっていたために、ひげをかじることができませんでした。じいさんは、ネズミに歯をといでくるようにと言いました。すると、ひげはあわてて逃げ出しはじめたのです!

 

ちょっと変わったひげの話

スリランカのお話である。
昔、はさみもひげそりもなかった頃、ひげはまな板の上で包丁を使って切っていた。

しかし、バブンじいさんは、ネズミにひげをかじってもらって、短くしてもらっていた。
それでうまくいっていたのだが、あるとき、ネズミの歯がとがっておらず、ひげをうまくかじることができないときがあった。
バブンじいさんは、ネズミに歯をといてくるように言った。

それを聞いたひげは、あわてて逃げ出した。

 

え……?
……ど、どうやって……??

 

絵ではひげの逃げているところかよくわからない。逃げているというより、伸びまくっているようにしか見えないのだが、とにかく、バブンじいさんのひげがえらいことになったのである。

バブンじいさんのひげは、いろんなものに巻き付き、伸びまくる。
渦中のバブンじいさんはというと──

 

バブンじいさんは ひげに うずもれて、そのなかで ぬくぬくと ねむってしまいました。

 

寝とるんかい!!

 

じいさんが寝ている間にも、ひげは縦横無尽に伸び続ける。
人々は巻き付かれ、絡み付かれて大変な状況である。

そんな中、ひげに追いつかれそうになった女の子が、ひげをかまどの火の中につっこんだ。
めらめら燃えていくひげ。

ひげは みんなが やけどしないように きをつけながら
きたみちを もどっていきました。

ひげ、変なところでいいやつである。
そうしてひげは燃えていき、バブンじいさんのひげはいい具合に短くなったのであった。

バブンじいさんは めを さまして びっくりしました。

まだ寝とったんかい!

 

ひげが短くなっていることに喜ぶバブンじいさん。ネズミと一緒に歌を歌いながら踊る。そして物語はハッピーエンド……になったのであった。

 

ひげが燃えていく

ひげが燃えてハッピーエンドなこの絵本。
対象は幼児、低学年向けだろう。