お菓子にまつわるショートショート集
お菓子にまつわるショートショート集。
イラストは全部カラーで、細かく書き込まれている。
でてくるお菓子は重複含め30種類。豪勢である。
ショートショートの内容だが、さまざまである。笑いに特化しているわけでもなく、結末を投げっぱなしで終わってしまうものもある。
右側が本文で、左側がイラストと構成が決まっており、話が長くてページがまたがることはない。
正直なところ、ちょっとオチがなくて首をかしげるようなものも多く、おもしろい話ばかりとはいえないようだ。まあ、笑いのツボなどは人それぞれだが……。
結構シュールなものもあり、「クッキーとビスケット」などはブラックユーモアあふれる一編だと思う。
クッキーとビスケットがどっちがおいしいのかを争っていたところ、クマがいたので意見を求めた。するとクマは両方を食べて答えたが、もうふたりはいなかった……という話である。こわい。こわいよ。
ほかにも芋に「焼き芋と大学芋とスイートポテト」のどれになりたいか尋ねながら、結局、面倒くさいから簡単な焼き芋にするという話があったり、どろを入れてチョコレートを作ってみるモグラの親子の話があったり、ちらほらとおとな向けのにおいがする。
丁寧な絵はとても親しみを感じられ、明るい色使いはわくわくさせる。
肩の力を抜いて読む本だろう。
ちなみに、話自体につながりはなく、どこから読んでも大丈夫である。
絵は子ども向けだが……
カラフルな色使いの絵は子どもウケがよさそうだが、内容的には低学年以上。幼児にはちょっと内容が難しいような気がする。
本の分厚さから児童書に数えてもいいだろう。
