あらすじ
てんてんオリンピックは、世界一小さなスポーツ大会。
てんてん模様のある選手達にとってはとても大事な大会なのだ。
大会が開かれるのは、四ヶ月に一度。
この大会のために、選手たちは身体を一生懸命に鍛える。
ピピは身体が小さすぎて、スポーツ選手としては参加できないけれど、喉を鍛えている。
それはなぜかというと……。
参加することに意義がある、とは
「てんてんオリンピック」なるスポーツ大会に参加するという話。
てんてんもようの選手達には、この大会は大事な大会なのだそうだ。
多分テントウムシの大会なのかな? 絵を見ているとそう思える。
この大会のために、選手は一生懸命に身体を鍛える。
その間、小さなピピは何をしているのかというと、喉を鍛えているという。
その理由は本書を読むと分かるのだが、描かれた虫たちが本当にかわいらしい。
「てんてんオリンピックで だいじなのは、かつことではなく さんかすることです!」
本書のテーマといえるこの言葉。
体育大会などを前にしてよく使われる言葉だ。
私は正直、運動が得意のほうではなかったので、強制参加の体育大会に際して、この言葉で誤魔化されながら渋々出席していた。
勿論、いい思い出などない。
そして、ピピを含むみんながメダルを貰えて、みんなが喜ぶという結末なのだが、この言葉には、ただ漫然と参加することではなく、一生懸命に参加することが大事と伝えているようだ。
主人公であるピピは、身体が小さすぎて、競技には参加できない。
でも、ボートの掛け声係として、一生懸命頑張るのだ。
身体が小さくても、みんなのように参加できなくても、頑張れることはいつだってある。
ピピにとってそれがボートの掛け声係だったわけだが、それを真摯に、懸命に頑張ったからこそ、貰ったメダルの嬉しさが増すというものだろう。
私も、自分のできる精一杯を見つけて頑張っていたら、体育大会のいい思い出ができていたのかもしれない。
そう思うと、ちょっともったいないことをしてきたんだなと思った。
……でも、順列をつけることを避けるあまりに、徒競走で手を繋いでゴールというのは、是非は置いておいて、ちょっと別の次元の話だと思う。
頑張ったからこそもらえるメダル
頑張ったからこそもらえるメダルは、勝敗に関係なく、自分の努力に対して称えられたものだから、認められる嬉しさがあるだろう。
小さな自分でも頑張れることを頑張る。
その大切さを教えてくれる絵本だ。
幼児、低学年向け。
運動会の季節に読むといいかもしれない。