カラーイラストで見る、生き物の図鑑
「日本」で見かけることのできる、生き物の図鑑。
図鑑にしては小さめで、持ち運びを想定した大きさとなっている。
「街」「里」「山」「水辺」「海」の章分けになっており、その中で「木」「草花」「虫」「鳥」「ほ乳類」「魚」「その他」について扱う。いろんなものをこの一冊で見られるという優れものだ。
木も草も虫も魚も……という扱いのため、掲載している種類は少なくなってしまうのは否めないが、身近で見られるものに絞っているため、親しみは持ちやすいように思う。全部で約700種が掲載している。
写真ではなくカラーイラストを採用した図鑑で、名称のほかに英語での名前も書かれており、やさしい解説つき。コラムも興味深いものが多く、読む図鑑としても楽しい。
ただ、雄と雌とで姿が変わるものに関して、イラストを両方載せていないものがあって、そこは残念である。
ピクニックに行った先で、お出かけ先で、見かけた雑草や虫を調べてみるのも楽しいだろう。当然索引つき。
イラストから該当するものを探すのは難しそうだが、イラストは精細で特徴をとらえている。雑草や虫に親しんでいる子なら、あの草だあの虫だと思い当たることも多いのでは。
コンパクトサイズなぶん
コンパクトなサイズに収まっているぶん、字が小さい。漢字が使用されているがすべてに読み仮名つき。図鑑好きな子におすすめである。
図鑑としては珍しく、本自体にしおりがついている。