あらすじ
男の子が馬に言いました。
今日は頭の上に乗りたい。
馬は、乗せてくれました。
男の子はキリンを見て言います。
もうちょっと高くなれない?
馬は二足歩行で対応します。
そうやって、男の子はいろいろと馬にリクエストしていきます。
馬もそれに応えてくれました。
だけど、男の子が鳥を見て……。
やる気になれば何でもできる! かな?
小さな男の子が、突然の思いつきのように馬に言う。
きょうは
あたまのうえ
に
のりたいな
いい?
背中ではなくて、頭の上である。
いったいなにを思って頭の上に乗りたいと思ったのか……謎であるが、この絵本全体がおもしろ謎な展開満載なので、ツッコミ無用である。
頭の上に乗りたいと言われた馬。
やってみよう、と男の子を頭の上に乗せる。
結構簡単に乗る。
絵としてもいい感じに乗れているように見える。
それから男の子は、あれこれと馬に注文する。
もっと高くできない?
走れない?
ワニみたいな歩き方できない?……などなど。
だんだん疲れてくる馬がかわいそうだが、なんかちょっととぼけていてほほえましくなってくる。
そしてついに、男の子は空を飛ぶ鳥を見かけて、あれいいね!やろう!と言う。
つまり君は、馬に空を飛べと……。
そんな無茶ぶりをされて、馬はさすがにむりむり!というのだが、男の子は「ぜったいやれるよ!」となんの根拠もない励ましで馬を奮い立たせる。
気乗りしない馬は、無理だと思いながら、空を飛んでみた……
飛べた!!!???
馬が、空を、飛んだ……。
馬は、やればできるもんだな、とひとりごちる。
やる気になれば、なんでもやれる……。
そして着陸した馬は、男の子に言うのだ。
そこでちょっと
おもいついたんだけど
・・・・
「ひとにうまがのる」
ってのは
どうかな?
男の子は、むりむりむりむりと言うのだが、なんと次のページでは……
馬が人の頭の上に乗っとるー!?
男の子のせりふがこれまた空とぼけていておもしろい。
やるきになれば
なんでも
できる
!!
ってことか
???
そうかもね。
そうかな?
そうかもしれない。
独特な雰囲気がたまらない
独特なせりふ回し、雰囲気がたまらない一冊。
読んでいる人を煙に巻くような展開がおもしろい。
幼児向け。