あらすじ
シルクハット族は、夜中の一時に家にやってくる。
彼らはシルクハットをかぶり、マントをつけ、音もなく集まり、空を飛ぶのである。
彼らは家に忍び込み、いったいなにをするのだろうか……?
不思議なシルクハット族
黒いシルクハットに黒いマントをつけた謎の男たちが登場する絵本。
タイトルの通り、シルクハット族で、夜中の一時にやってくるのだという。
夜中の一時にやってきて、いったいなにをするのか?
何か怪しい計画があるのか?
シルクハットをかぶり、マントをつけた男たちが集まり、空を飛ぶ。
言葉を介さずお互いにコミュニケーションをとり、足音はまったく聞こえないという。
ここまでくると、新手の妖怪である。
彼らは夜中の一時に集まり、空を飛び、寝ている人の家を訪れる。
シルクハットの男性がそろって何人も何人も空を飛ぶ場面は異様ですらある。
そして、彼らは彼らは窓の隙間からするりと家の中に入り込む。
さて、彼らはいったい、なにをするのだろう?
人に害ある行動をするのだろうか。
彼らは……
寝ている人の布団をちょっとだけかけなおすのである。
そう。
ちょっとだけ。
完全にではない。
ちょっとだけ。
そこ完全にかけなおしてあげなよ!!!!
存在がばれないようにという理由があるようだが、大挙して家に押し掛け、侵入してやることが「ちょっとだけ布団をかけなおす」とは……。
シルクハット族のやることは小さいが、規模は世界中と大きい。
世界中で、シルクハット族が「ちょっとだけ」布団をかけなおしているのだそうだ……。
シルクハットの持つ不思議なイメージをそのまま絵本にしたかのような作品。
確かに、夜とシルクハットの組み合わせは不思議な夢がある。
不思議なシルクハット族。今夜もどこかの国で誰かの布団をちょっとだけかけなおしているのだ……。
やることはやっぱり小さいな……。
不思議なイメージが形になったかのような絵本
イメージ先行で作られたかのような絵本。不思議な雰囲気満点である。
文章の量は少ない。
幼児、低学年向け。