概要
ごはんの紹介本。
「炊き込みごはん」や、「お寿司」など、ごはんを使った料理が勢ぞろい。
写真を使わず、暖かみのあるイラストで描かれるご飯。
色彩豊かに、おいしそうだ。
ごはんの絵本
これはおいしそうな「ごはん」の絵本である。
タイトルも予断を許さぬシンプルさ。これは「ごはん」の本であるという静かな主張を感じられる。
中身は明確にではないが章に分かれており、「たきこみごはん」「がいこくごはん」「おむすび」「おちゃづけ」「おすし」「かけごはん」「どんぶりもの」「おかゆ」の項目がある。
ページ数のわりには、多彩な章分けといえよう。
写真をいっさい使わず、すべてイラストによって示される、ごはんの数々。
たとえば、「たきこみごはん」の章では、「たけのこごはん」「あさりごはん」「かきごはん」「しめじごはん」……とひたすら炊き込みご飯が描かれる。あるのは名称だけで、説明文などはいっさいない。おいしそうに描かれた炊き込みご飯たちがそこにある。
そんな感じですべての章が展開していくので、説明文いっさいなしの図鑑のようだというとぴったりくるかもしれない。
とにかくおいしそうなイラストでご飯が描かれているので、ご飯が好きな子ならそんなことはないだろうが、相当数のご飯のイラスト、一人で読んでいると飽きてくるかもしれない。みんなでわいわい、親子の会話でわいわい、これが好きあれが好きという読み方をするともりあがるだろう。
これは食に興味を持つようにと作られた絵本で、物語性などはなく、絵を見て楽しむ絵本である。複数への読み聞かせには向かない。幼児向け。