あらすじ
放課後スペシャル探検隊は、今回、幻の王宮「チンダ・ダラハ」を目指すこととなった。
危険がいっぱいの冒険に、探検隊はおそれもせず出発する!
果たして、放課後スペシャル探検隊は、幻の王宮「チンダ・ダラハ」を見つけ、てっぺんを攻略することができるのか……!
帰り道空想大冒険。
個性的な隊員たちが大活躍する!
男のロマンつまった探検隊
ウワハハハ。
男の子の空想の中はこうなっているのかなあ、と思わせた絵本、『アブナイかえりみち』。
何とか探検隊、という言葉の響きにときめく人には、ノスタルジーを感じさせる一冊となっているだろう。
話の内容は、学校からの帰り道を、探検隊が探検するという空想の中で進んでいくというものである。ただそれだけなのだが、この空想がいかにもといった感じで雰囲気たっぷり。子どもの空想をそのまま描いたかのようなページには、ドキドキわくわくするだろう。
男の子五人、探検隊を形成する隊員はみんな個性的だ。
彼らは名前で呼び合わず、一号、二号と呼びあう。
彼らの今回の目的は、幻の王宮、「チンダ・ダラハ」の踏襲。
この幻の王宮を目指して、彼らは危険な探検に出発する……!
そう、よく見てほしい。チンダ・ダラハ。逆から読むと……。
ふつうの帰り道も、彼ら探検隊にかかれば、危険や試練が待ち受ける世界に。アジアンな町並みをこわごわ歩く隊員たち。
果たして、彼らは幻の王宮、「チンダ・ダラハ」にたどり着くことができるのか……!
行く先々で困難にぶつかったり、思わぬハプニングが起きたりするので、読んでいて楽しい。トンネルや、商店街もかれらの空想にかかれば、がらりと表情を変える。
そして、彼らが「チンダ・ダラハ」にたどり着いたとき、目の前に広がる景色に一種のすがすがしさを感じずにはいられないだろう。
それは青春とか、ロマンとか、そういうものなのかもしれない。
彼らの探検をとくと見届けてほしい。
危険な探検は無事終わりを迎える
危険がたくさん待ち受けている探検隊の冒険は、見事目的を達成し終わる。
このロマンは、探検隊を結成して、秘密基地を作るような、そんなロマンだ。
低学年向け。