あらすじ
美しいエリザベス王女は大きなお城に住み、王女らしいドレスもたくさん持っていた。
そして、もうすぐ、ロナルド王子と結婚することが決まっていた。
しかし、あるとき、ドラゴンがやってきて、エリザベスの城を破壊し、ドレスを全部口から吐く炎で焼いてしまった。
そして、ロナルド王子さえも連れ去っていってしまったのだ。
エリザベスは焼け残った紙ぶくろを服がわりにして、ロナルド王子を助けるべく、ドラゴンのあとを追ったのだった……。
見かけ倒しはちょっとね
美しいエリザベス王女は、大きなお城に住み、王女にふさわしいドレスをたくさんもっていた。
しかも、ロナルド王子と結婚することになっていて、彼女の人生は順風満帆であった。
しかし、その順風満帆な人生も、ドラゴンの襲撃により、台無しになってしまう。
突如現れたドラゴン。ドラゴンは、王女の城もドレスも全部めちゃくちゃにしていった。おまけにロナルド王子もさらわれてしまう。王女じゃなくて王子がさらわれていくのがおもしろい。
すべてを台無しにされてしまった王女、エリザベスは自分の悲運に泣き崩れ……なかった。
彼女はたくましく、残った紙袋を服にして、王子を助けるべく、走り出すのだ! 勇ましいエリザベス!
そして、エリザベスはドラゴンと対峙する。
しかしドラゴンは相手にしてくれない。そこでエリザベスは機転を利かせて、ドラゴンをうまく眠らせることに成功する。
その隙にエリザベスは、ロナルド王子を助け出すのだが……
助け出されたロナルドはこう言った。
「エリザベス、なんてひどいかっこうなんだ! こげくさいにおいがするし、かみの毛もくしゃくしゃだ。それに、きたない紙ぶくろなんかきて、どうしたんだ。王女らしいドレスにきがえてこい!」
なんだとこのやろう。
誰のためにここまで来てやったと思ってるんだ。
ありがとうと言え、ありがとうと!
そんな読者の思いが伝わったのか、エリザベスがロナルド王子に言った言葉は痛快である。
朝日を浴びて、紙ぶくろのドレスを翻すエリザベスは、たくましく、それでいて美しい。なにより、楽しそうで幸せそうだ。
たくましい王女様の話
王子様を助けに行く王女様の話かと思いきや、最後の最後で痛快な終わり方をする。
見てくれだけでなく、自分らしさにも思いを馳せたくなる内容だ。
低学年向け。
