あらすじ
サイってなかなか便利だよ。
今。売りに出ているけど。
どれぐらい便利かって?
それはね、たとえば……
サイの活用方法を想像力たっぷりに紹介してくれる本。
一家に一頭、サイ
一家に一頭、どう? サイ。
サイって、サイである。あの動物のサイ。
なかなか便利らしい。……というようなことがこの絵本には書いてある。
何せ、サイはコートのハンガーにもなるし、角で背中掻きにもなるし、電気スタンドにもなる。
いろいろあげればキリがないけど、とにかく便利なのだ。……たまに、苦手なこともあるけど。扉を開けるとか、そういうのは苦手。
全ページ白黒の線画で描かれる、サイの活用方法。愛嬌たっぷりに描かれたサイが、いろんな場面、いろんな状況で役に立ってくれることを示してくれる。なるほど、これは分かりやすい。
ふむふむなるほど、見せたくない成績表も食べてくれるし、食べたくないおかずも食べてくれるし、結構役に立つかもしれない。
なにより、遊びの時は大活躍だ。海賊ごっこもできるし。
サイはびっくりさせるのが好き。
トイレの便器の中に隠れたりする。すごいよね、あんなに体がでかいのに。
結構茶目っけたっぷりなサイ、一家に一頭どう? 絶対損はしないと思うな。
……なんていう、サイの有効活用方法とともに、サイの良さをプレゼンしてくれる絵本。
これを見たら、サイがほしくなる……かもしれないし、そうでもないかもしれない。
想像力を刺激する?
思いつく限りのサイの良さを描いた本書。想像力が刺激される。
文章の量は少なく、絵も白黒の線画とシンプル。
ページ数が多いが、一ページあたりの文章は一行か二行。話は長くない。
幼児向け、低学年向け。