あらすじ
みなしごおばけ団は、ある町のぼろぼろのアパートに住んでいた。
しかし、そのアパートが取り壊されると知って、おばけたちは引っ越すことに。
引っ越した先は、テッペン山のてっぺん。
「ゴエモン」という名前の山小屋を見つけます。
誰も住んでいないのかと思ったら、そこには老夫婦が二人、暮らしていました。
おばけたちは、この老夫婦を追い出そうとしますが……。
みなしごおばけ団は、居場所を見つけた
ある町のおんぼろアパートに住んでいた七人のおばけたち。
みんなみなしごで(おばけに両親がいるのかどうか不明だが)、「みなしごおばけ団」と呼ばれている。
そのメンバーは、
いったん木綿のモンコ、
のっぺらぼうのノッコ、
あかおにのオニコロちゃん、
ひのたまのメラオ、
ろくろっくびのロッくん、
かさおばけのカーくん、
ゆきんこのひえちゃん。
おんぼろアパートで仲良く暮らしていたのだが、このたび、アパートが取り壊されることになってしまった。これはまずい。
じゃあ引っ越ししましょうか、と気軽に決めてしまう「みなしごおばけ団」。
作中でもツッコミをいれられている。
おばけってのは、
みがるで いいですね。
確かに。
引っ越し先に選んだのは、テッペン山のてっぺんに建つ、山小屋。
山小屋には名前がついていて、「ゴエモン」というのだそうな。
結構見た目がぼろぼろなので、誰も住んでいないかのように思われたが、実は老夫婦が住んでいた。
「じゃあ こわがらせて、おいだしちゃいましょう!」
おばけってのは結構短絡的である……。
しかしおどかそうとしたこの老夫婦、具合が悪く二人とも寝込んでいた。
「すごいねつ! たいへん、
メラオは おへやを あたためて!
みんなで おふとん ひきましょう!」
え、あ、そこは助けてあげるんだ……。
心優しいおばけ団だ。
心篤い看病の結果、老夫婦は見事に回復。
おばけ団のみんなにお礼を言うのであった。
そして、おばけ団は、この山小屋で暮らすことになった。
元々は、大きなお釜で湯を張る「ゴエモンぶろ」が名物の山小屋だった「山小屋ゴエモン」。
おばけたちは、そのゴエモン風呂も復活させる。お客さんもやってきて、ますます繁盛する「山小屋ゴエモン」。
すべてがとんとん拍子にうまくいったのであった。
いつの間にか、「みなしごおばけ団」は「七福おばけ団」になっていたのだそうな。
老夫婦にとっては、まさに福を運んでくれたおばけ団である。
おばけのそれぞれの特性を生かして、ゴエモンを復興させていくさまがおもしろい。活躍できなかった子がいるのがちょっと残念だが、最後はハッピーエンドで読後感はさわやかだ。
日本古来のおばけが大活躍
おばけが出てくるが、怖い話ではない。むしろ、ハートウォーミングな内容となっている。
低学年向け。
