あらすじ
山の上にある船は、ゼリー屋さんです。
たこのタコヤマさんが営んでいます。
朝目覚めて、朝食をとり、掃除をすると、材料を集めにいきます。
その材料はどこか不思議なものばかりで……?
タコヤマさんの一日を追って見ていきましょう。
不思議な不思議なゼリー屋さんの話。
不思議なゼリー屋さん
山の上に、船がある。
なんだこりゃと思えば、この船、「やまとうみのゼリー」というゼリー屋さんのようだ。
この店を営んでいるのは、たこのタコヤマさん。
昔は遠い海に住んでいたタコヤマさんだったが、今は山の上でゼリー屋さんをしているのだった。
そんなタコヤマさんの一日を追っていく形の絵本が、本書だ。
不思議なものや、不思議な設定が多くでてきて、想像力が刺激される一冊になっている。
タコヤマさんは体が乾いてはいけないから、「アマグモモドキ」という小さな雨雲を頭上に浮かべて行動する。
ゼリーの材料を採取しにいくには、「アマグモモドキ」が欠かせないのだという。
さて、ゼリーだが、このゼリーの材料も変わっていておもしろい。
すずらんのミルク。たまごの木になるたまご。サトウソウとシオソウ。
はちみつのおんせん。
いろんな不思議なアイテムが次々と登場する。住人たちとも出会う。
どこかそれらが淡々とつづられていくのだが、これがまた世界観にマッチしていて不思議な雰囲気を醸し出している。
タコヤマさんは、最初してきた材料を使い、ゼリーを作る。
そのゼリーも不思議なゼリーばかり。「すずらんミルクといちごのゼリー」「ばらのはなのゼリー」「すみれとミントのつぶつぶゼリー」などなど。
そして、タコヤマさんは店を開くのだ。
すると雨が降ってきた……と思えば、海に住んでいる友達たちが、遊びにきてくれたのであった。頭上に、大きな「アマグモモドキ」を乗せて。
海の友達と、山の友達。
いつしか、パーティになった。
ゼリー屋さんは盛況だ。
不思議な雰囲気と不思議なアイテム
よい意味で淡々としている。変わったものや、変わった設定がでてくるのだが、それらを当然のもののようにして描いているところが魅力的。
どことなく大人びたおしゃれさが感じられる。
空想の世界で遊びたい人に。
低学年向けだろう。
