概要
歴史を感じさせる商店を描いた絵本。
次々と古きよき時代を思わせる商店が現れる。
細かく描かれた商店を見ていこう。
古きよき昭和のにおい漂う……
この絵本には文章がない。
タイトル『おみせ』そのままに、さまざまな商店が次々と描かれているのである。
細々としたところまで描かれた商店を見ていると、ちょっと足を止めて覗いてみたい……という気持ちに駆られる。
歴史を感じさせる古びたお店が多く、現代っこには逆に新鮮に映るかもしれない。
傘屋さんや、畳屋さん、駄菓子屋さん、飴屋さんなどは、そうそうしょっちゅう見られるものではないだろう。
ただ、本当に商店が並んで描かれているだけなので、自分から細部に目を向けないとこの本の魅力を味わうことはできないだろう。
描かれた商店は、どこもお客さんが入っていて盛況の様子だ。
この本を開くと、昔にタイムスリップしたかのような気分になる。
かすかなノスタルジーは、おとなでないと味わえないのだろうか。それとも、子どもたちの中にもノスタルジーというものは存在しているのだろうか?
ふと、そんなことを思う。
文章のない絵本
文章がいっさいない。
絵を見て楽しむ絵本である。絵の書き込みは細かく、細部を見て楽しむことになる。
描かれる商店はどれも歴史を感じさせるものばかりだ。
ただ、本当に商店が並んだだけの展開が終わりまで続くので、人によっては飽きるのも否めないだろう。
幼児向けか。