投げっぱなし質問集……
タイトルの通りに、本書、内容は質問である。
質問のみである。
たとえば、
ここに女の子が14人おりますが、さて、いちばんはやく結婚しそうなのはどの子だと思います? そのわけは?
……というような、何とも酸っぱい気分になる質問が繰り出されるのである。
そして、回答は……?というと、その回答はない。
良くも悪くも、質問を投げっぱなしで終わるのである。
あとは読み手が考えて、あれだこれだと試行錯誤してね!といったスタイルの絵本のようだ。もちろん正解はないので、どんな答えでもOKという感じなのだろう。
そんな感じで全ページ質問投げっぱなしで続いていく。
本の前でのコミュニケーションを想定しているのはわかるのだが、一人で読むと議論を戦わせる相手もいないので、だいぶテンションが下がる。二人以上で読むと盛り上がりそうな気はする。
読み聞かせ用絵本だろう。
質問の回答を考えることで、ものを考える力はつきそうだが、質問の内容が複雑なので、万人受けするかというと、首を傾げざるを得ないところ。
漢字を使用しているので、おとなが子どもに読んであげる絵本を想定しているのだろう。
ただ質問の内容が、おとなが読むと酸っぱい気持ちになるものが多い。
読み聞かせ用の絵本
読み聞かせ用の絵本である。
質問をして、みんなで答えを考えようといったスタイルで読むのが正解のようである。コミュニケーションの一助に。
質問に答えはないので、どんな答えも正解。子どもの柔軟な頭から、おもしろい答えが出てくるかもしれない。
物語性はない。
幼児、低学年向け。