あらすじ
珊瑚の穴の中で、たこが昼寝をしています。
目を覚ましたたこは、夜の散歩へ……。
いろんなものに擬態しながら、たこの散歩は続きます。
あっ、虹色の魚が!
珊瑚に擬態したたこは、いったいどうするのでしょう……。
たこの散歩に密着
海の中、たこが昼寝をしている。
大きな珊瑚の穴深くに巣があるようだ。
たこは目を覚まし、夜の散歩に繰り出す。
描かれるたこはリアルタッチ。ほかの魚や海の生き物もリアルに描かれており、キャラクター化されていないところが特徴だ。
たこは体の色を変えながら、散歩をする。
虹色の魚が近づいてきた。たこは珊瑚に擬態し、待ちかまえる。
「わたしは さんご
わたしは さんご
たこなんかじゃないよ」
そういって、虹色の魚が近づいたとたん、たこは足をのばしてあっと言う間に巻き付く。そして、むしゃむしゃ食べてしまうのだ。
のんきな散歩場面かと思ったら、リアルな絵柄での捕食場面にびっくり。……まあ、食物連鎖だからな……。たこも何かを食べないと死ぬだろうし。
満腹になったたこは、散歩を続ける。
すると、ウツボが出現。
たこはあわてて、海藻に擬態する。しかしその擬態は見破られ、足をがぶり!
苛烈な自然界がそこにはある。捕食者だったたこが、今度は被捕食者に。
足にウツボにかみつかれたたこは、何とか逃げだそうと、墨を吐いた。その隙に、たこは砂に擬態。
「わたしは すな
わたしは すな
たこなんかじゃないよ」
この擬態は成功して、ウツボは泳いで行ってしまう。
ふうー助かった。自然界の厳しさを少し感じられる展開だった。
たこはそろそろ帰ろうと、すいすいと泳いで自分の巣に戻る。
そして再び昼寝の続きを始めるのであった。
絵本には珍しいキャラクター化されていない海の生き物が出てくる絵本。襲ったり襲われたり、自然界をそのものを描いたもののように思える。ある意味でドラマティック。
短い文章でたこの散歩を
文章に句読点がないという、特徴的な文体をしている。
そのぶん、文章は短め。
幼児、低学年向け。