『ちょうつがいの絵本』──その発想はなかった。ちょうつがい活用編

概要

ちょうつがいに関して、さまざまな発想をするよ。
あんなところこんなところ、思いも寄らないところにちょうつがいがあったら……。

たとえば、車にちょうつがいをつけて折り畳むとか、ちょうつがいで作った羽をはばたかせて飛ぶとか……。

 

ちょうつがいのさまざまな発想、活躍が見られる一冊。

 

ちょうつがい発想絵本

ちょうつがい……思えば、用がなければまじまじと見ることのないものだ。普段は気にかけることもない。

この絵本は、そんな日陰の存在、ちょうつがいをメインに据えた絵本だ。
ちょうつがい発想絵本とでもいうのだろうか……どのページを開いても、なんだか変なところについたちょうつがいの絵を見ることができる。

こんなちころにもちょうつがい、あんなところにもちょうつがい、といったちょうつがいのオンパレード。ちょうつがいは扉や窓についているだけのものと思ったら大間違い。
この絵本では、あらゆるところについている。
腰の曲がったおばあさんの腰。
帽子をいつもかぶっている人のうなじ。
かたつむりの殻にも実はちょうつがいがたくさんついていて、ちょうつがいが開くと殻の渦巻きはまっすぐになる。
空と地上の終わりに大きなちょうつがい。
およそちょうつがいで思い浮かぶことのすべてを描き留めたという感じの発想の絵本である。

物語性はなく、絵を交えたショートショートといったほうがふさわしいだろう。とんちの利いたちょうつがいの使い方や、その発想はなかったというちょうつがいの活躍、とにもかくにもちょうつがいに対するこだわりが見える一冊である。

ふつうの使い方をされているちょうつがいは数えるほどしかないのではないだろうか。
発想力に富んだ絵本だ。

 

詩のように短文

本文が詩のように短く、読み聞かせしても読み聞かせごたえがない。
対面の読み聞かせだとその発想の数々に笑いがでたり、感心したりするだろうが、複数への読み聞かせには向かないだろう。
幼児、低学年向け。