あらすじ
なんでもアベコベなアベコベさん一家は、夜の真夜中に起き、それから過ごし、寝るという生活をしている。
寝るときは洋服で、起きたらパジャマに着替える。
そんなアベコベさん一家だったが、あるとき、お隣の子どもを預かることになって……。
なんでもアベコベなアベコベさん一家
アベコベさんという、奇妙な一家の話である。
起きるのは真夜中。寝るときはパジャマじゃなくて洋服をきて、起きた時にパジャマに着替えるのだそうだ。
もう最初の設定から破綻していて、不安になる出だしである。
食べ方も汚いほどいいみたいな感じになっていて、アベコベってなんだっけ……という感じになってくる。フォークを使ってご飯を食べると注意され、フォークは髪の毛をとかすもの、と言われる。
アベコベってなんだっけ……。
真夜中に起きるから、学校も自宅学習だ。子どもが教えて、おとなが学んでいる。夜の公園で遊び、音楽を楽しみ、テレビを逆立ちして見て……お風呂に入って寝る。
お風呂も湯船に湯を張らずに、湯船の外に湯を張っている。
……アベコベってこういう意味じゃないような気もするんだけど……。
そんなアベコベさん一家だったが、ある日、お隣さんの子どもを預かることになる。
アベコベさんの家で預かればいいのに、なぜかアベコベさん一家はお隣さんの家に乗り込んでいって、そこで留守番をする事になる。
お隣さんはアベコベに生活していないので、いわゆる私たちと一緒の生活をしている。しかし、アベコベさんはアベコベなので、調度品や家具が片づいていない!とわざわざ家具や調度品をひっくり返して配置し直すのだ。アベコベさんにとっては親切心なのだが、やられたほうはたまったもんじゃない状況である。
預かった子どもが紙に絵を描いていると、わざわざ注意し、壁に絵を描かせたりしている。これはもう、アベコベとかそういうレベルじゃない気がするんだけど……。返す返す、やられたほうはたまったもんじゃない状況である……。
そんなアベコベさんだが、自分たちのほうが変わっているとは思っていない。
周りの方が変わっていると思っている。
世の中にはいろんな人がいるもんだからね、と思っているのである。
うーむ、深いというか何というか……。
調度品や家具をひっくり返され、壁に落書きされたお隣さんには、ちょっと同情するお話であった……。
アベコベというものの……
アベコベをテーマに扱っているが、破綻しているところがかなりあって、アベコベさん一家がただの困った一家になっているところが複雑な気持ちにさせる。
笑うに笑えない感じもあって、ちょっといただけない気持ちになった。
幼児、低学年向け。
