あらすじ
テレビくんがやってきました。
テレビくんが話しかけてきます。
でも、テレビくんの言うことには、気をつけて……。
テレビくんが話しかけてくるよ
テレビくんが あらわれました
きをつけて…
「気をつけて」とは気になる言葉である。
果たして、テレビくんは用心しなければならないキャラをしているのだろうか……。
やあ
ぼく テレビくんじゃないよ
アイロンくんだようそじゃないよ
ほんとだー!
気をつけないといけない感じのテレビくんだー!
このテレビくん、思いつく限りのでたらめを言っては、信じさせようとしてくる。でもどう考えても「それはないだろう」というものばかりなので、だまされる人はいないかと思われる。
しかし、それにしても情報の伝達を主としたテレビが、嘘でたらめを口にするとは、本当に「気をつけて」案件である。現実世界でもそうだが……。
おもしろおかしいでたらめを言っては、信じさせようとするテレビくん。話はそれだけで進んでいくのだが、ネタがつきたのか、いきなり帰る。それで本は終わりを迎える、という構成だ。
テレビくんの言うでたらめはおもしろいし、話もそんなに長くないのでさらっとと読めて、フフフとなれる楽しい絵本だ。
シンプルな中にも……
シンプルな中にも、独特なユーモアがあっておもしろい。
読み聞かせも盛り上がるだろう。
幼児向け。