あらすじ
ちょっと用事ができたのでバスを離れることになったバス運転手。
彼は、くれぐれもハトに運転させないでと言いおいて、立ち去っていきます。
それと入れ替わりに、やってきたのがハト。
彼はあれこれ屁理屈をこねて、バスを運転しようとします。
彼にバスを運転させてあげますか……?
ハトに運転をさせてはいけない
読むのも楽しい、会話だけではなしが進んでいく絵本。
おもしろいのは、読み手との会話で話が進んでいくところだろう。
読み聞かせ向きの絵本だといえる。
ちょっと出かけてくると言って、バス野寺坊運転手がバスを離れる。そときに、彼は言う。
ハトに うんてん させないで。
なぜ、ハトなのか。
それは後でバスを運転したがるハトが出てくるからなのだが、実はハトである必要はまったくない。なぜかハトなのだ。
運転手がどこかに行った隙に現れたのは、一羽のハト。
様子を見ながらの登場は、いかにもの仕草で見ていておもしろい。
ハトはあれこれいいながら、バスを運転しようとする。絶妙な間の取り方がいかにも海外絵本だ。
読み手は、バスの運転手に言いおかれたとおり、ハトに「運転してもいいでしょ?」と言われても、「だめ」と答えることだろう。
それを想定して、読み手との会話で話が進んでいくという新感覚の絵本だ。
口達者なハト。
あれこれ理由を述べて、堂々とバスを運転したがる。
なぜハトなのか。
なぜバスなのか。
理由は明らかにされない。
というか理由がないのかもしれない……。
結局、運転手が帰ってきて、バスの運転ができなかったハト。
がっかりしているのも一瞬で、次に現れた車を見て……と、どこまでも調子のいいハトである。
……嫌いじゃないけどね。
軽快なテンポで進んでいく
読み手との会話だけで進んでいくおもしろい絵本。
読み聞かせに最適だろうが、最後のオチは年齢が低めだとフォローが必要かもしれない。
