あらすじ
あるところに、つりが大好きな男の子がいました。
つりは大好きだったのですが、まだ魚がつれたことは一度もありませんでした。
ある日、男の子が病気になり、回復し、またつりを始めたら、信じられないことが起こったのです。
男の子がいつものように、餌をつるして、つりを始めると……。
反復する物語
『かしこい ちいさな さかな』というタイトルなので、魚が主人公かと思えば、違った。
主人公はつりの好きな男の子。でも、魚がつれたことがないという。
そして病気になり、治ったら、魚がつれたという話であるのだが、病気になったことと、魚がつれたことに何の関連性があるのかよくわからない。
男の子はつりの餌にミミズをつけて、釣り糸を垂らすのだが、とてもとても大きな魚と、とても大きな魚と、大きな魚と、小さな魚の魚たちは様子を見て去っていき、またやってきて、ついに魚が餌に食いつくという様を順番に細かく反復していく。しかし最後の小さな魚だけはつり餌に食いつかなかった、賢い魚だったという内容になる。
反復で物語を展開していく手法はよくあるのだが、その反復の内容が長すぎて、中だるみを感じる。文章がほぼ同じの繰り返しなのでなおさらである。
最後は、小さな魚は用心してつり餌に食いつかなかったことを述べられるのだが、物語が終わる頃には飽きが来てしまっており、それがどうした……?という気持ちになってしまったのは否めない。
話の内容はシンプルで、あまり大きな展開はしない。
読みやすいのだが
親しみやすい絵と、読みやすい文章はとっつきやすいが、いかんせん、ページ数が多い。
低学年向けだが、一人読みには根気が必要になってくるだろう。
反復のおもしろさにハマった子なら楽しく読み終えられそうだ。
