あらすじ
ある森に、めっちゃクサイヘラジカがいた。
彼は、メチャクサと呼ばれていた。
あんまりクサイので、ほとんどの動物たちは、彼に近寄ろうともしなかった。
それでもスカンクや、クサイにおいが大好きなハエたちを食べるためによってきた小鳥やカエルたちはヘラジカのそばをついてまわっていた。
あるとき、オオカミが、メチャクサを食べてやろうと思い立つ。
オオカミは、メチャクサに襲いかかろうとしたが、そのあんまりなくささにバタン!
これに腹をたてたオオカミは、再びメチャクサに挑みかかるが……。
クサイのも特技
もうタイトルからして卑怯である。
『メチャクサ』。
いかにも海外絵本っぽいタイトルである。メチャクサ。
意味は、そのまま、とってもくさい、という意味。
あるところに、メッチャくさいヘラジカがいた。
くさすぎて、たいていの動物はこりゃ勘弁、と寄りつかない。
本人はそれで傷つくこともなく、のんびり我が道を行く性格だ。
本人自分がくさいのを了解済みなので、クサイと言われても特に傷つかない。
むしろクサイの大好きらしく、メッチャクサイ誰も寄りつかないどろんこ沼がお気に入りだというのだから、クサイの大好きマンなのだろう。
本書はクサイヘラジカと、そのヘラジカを食べてやろうとがんばるオオカミの攻防をメインに描いた作品である。
オオカミはメッチャおおなかが空いたので、メチャクサと評判のヘラジカを食べてやろうと考える。謎の思考だが、メチャクサと有名なヘラジカが気に入らないという気持ちもあったのだろう。そうでなければクッサイヘラジカを食べようなんて思いつかないはずだ。
一度目は何の装備もせずにメチャクサに襲いかかり、クサイにおいにノックアウト。
かんかんに怒って意地になったオオカミ、二度目は鼻に洗濯バサミを挟んで挑むが、メチャクサに言いように言われて、思わず言い返そうと自分で洗濯バサミをはずしてしまったため、撃沈。
そうか、このオオカミ、ちょっと残念なオオカミなんだな……。
お次はガスマスクをつけての挑戦だ。
「フッフッフッ。ついに つかまえたぞ。 こんどこそ 食べてやる。
かくごしろ」 おおかみは、くぐもった声を せいいっぱいはりあげて、おどりかかろうとしました。。
「ちょっと わるいけど、そんなマスクをつけて、どうやって 食べるつもりだい」と メチャクサが いいました。おおかみは、そこまで 考えて いませんでした。(なにしろ 考えるのは得意じゃないもので……)
やっぱりオオカミは間抜けだ……。いつもどうやって獲物を捕まえているのかすごく気になる。
その後、オオカミはガスマスクをはずし、襲いかかろうとしたけど、やっぱりくささに撃沈してしまう。……ごめん、オオカミ、本当に君、ちょっと……。何の装備もなく挑みかかってだめだったのは最初の襲撃で学習してなかったの……?
そして彼はなぜかこの襲撃を最後に、森を出ていき、心を入れ替え、盲導犬になったそうな……。いきなりの展開でついていけないが、彼がいいオオカミになったのならいいことだ。うん。
そういうわけでオオカミに食べられずにすんだメチャクサは、今もくっさいくっさい沼で、一部のクサイの大丈夫な動物たちと仲良く暮らしましたとさ。
オオカミがいきなり盲導犬になったのは突拍子がなさすぎてびっくりしたけど、楽しい話だったと思う。
文章量はそこそこにある
文章量はそこそこあり、話も長めの印象。
一度の読み聞かせにはちょっと長いかもしれない。
メチャクサだけの響きでウケそうだ。
低学年向け。
