あらすじ
まっくろねこのまっくろちゃんの一日を紹介するよ。
まっくろちゃんは自分の縄張りでのんびりのんびり。
たまに気になるものがあると、興味を示して飛びついちゃう。
そんな自由気ままな黒猫、まっくろちゃんの一日をのぞいてみよう。
黒猫のある一日を描く
貫禄のある黒猫だ。
猫の一日を追うような形の絵本。
黒猫の仕草が、本当に猫そのもので見ていておもしろい。
かわいらしい猫、というより、リアルな猫という感じに近い。
猫も擬人化されることもなく、猫そのままの等身大で描かれている。
目的のためならほかはどうだっていいところや、絨毯での爪とぎ。
人間から見ると、やめてくれーとなりそうなことも、猫視点からいえば、そんなの知ったことではない。
ますます猫そのものだ。
好奇心旺盛で、自由気まま。
猫の生き生きとした姿が本の中でのぴのびと描かれている。
作者は猫好きなのではないか……なんて想像してしまう。
ただ生き生きとダイナミックに猫が描かれているが、お話らしいお話はほとんどない。
本当に猫の一日、といった体裁の本で、起承転結はない。おそらく猫が好きな方でないと楽しめない内容だろう。
胸がきゅんとするかわいらしさというより、ふてぶてしさ、自由気まま、自分勝手という等身大の猫をめでたいときに読む絵本。
絵がメインの絵本
文章は少なく、絵がメイン。
黒猫のはなやかな動きを見事描いている。
ただ上述したように、物語性がほぼないので、好みが分かれるところ。
幼児向けだろう。