あらすじ
タコさんが海からあがって、自転車に乗ったり、車に乗ったりして、目的地を目指します。
タコさんの向かっている先はどこ?
最後のスケールの大きさに、驚きます。
なんと彼の行き先は
主人公はタコのようである。
いや、タコに見えて、実は全然違う生き物なのかもしれない。
タコさんが うみから あがってきました
という一文から始まるこの絵本。
海から上がった時点で、タコさんは服を着ており、二足歩行……三本ずつを一本の足として、地上をトコトコと歩くのである。
彼(たぶん男の子だと思う)は、トコトコ歩き、そして自転車に乗り……と、どこかを目指している様子。
どこに行くの?と尋ねても、彼は答えない。
そもそも、彼は喋れるのかどうかもわからない。
このタコさん、どんどん目的地に向かって進んでいく。そして、ついには……!
オチで、タコさんは本当に海に住んでいるタコさんなのかな?と疑問に思ったりもする。
彼はどうして、そこに向かおうと思ったのだろう……。タコさんの顔がわりと無表情なので、何を考えているのか分からない。
しかし、スケールの大きな終わり方である。
起承転結がほとんどなく、ひたすらタコさんが目的地に向かっていくさまを追う絵本である。
地味に、TACO-3号というネーミングに笑った。
文章量も少なく
文章量も少なく、トンデモで笑いを誘うような場面もなく、想定外のスケールの大きさを楽しむ絵本である。
幼児向けだろう。