あらすじ
干ししいたけの、じさまとばさまは、日光浴が大好き。そして、水にぬれることが嫌い。
ある日、ひょんなことでじさまが風に吹き飛ばされてしまう。
ちゃぽん、とたどり着いたのは温泉の中。
いい湯だなとつかっていると、なんと若返ってしまった!
のぼせたじさまが温泉からあがると、不穏な影が。
現れたのは巨大ななめくじ。
襲い掛かってくるなめくじに、じさまはどうなってしまうのか……!?
キノコとなめくじの戦い
タイトルからしてずるい。
このタイトルだけでちょっと笑ってしまった。
きのこの村のはずれに住んでいる、ほしばあたけとほしじいたけ。
名前のとおり、お年寄りである。
じさまとばさまは日向ぼっこが好きなので、いつも身体を干している。嫌いなことは、水にぬれることだそうな。
今日も今日とて、二人で日光浴をしていたが、風が出てきたのでそろそろ中に……とおもったら、じさまが風邪に吹き飛ばされてしまった!
乾いてるから、やっぱり軽いんだ……!
ちゃぽんとたどり着いたのは、温泉の中。
はあ極楽、と湯に浸かるじさま。水にぬれるのは嫌いだけど、温泉はいいらしい。
でも、干ししいたけが湯に浸かると……
そう、湯に戻す、あの現象が起きるのである。
じさま、なんと……若返ってしまった!
「わしと した ことが
ようも ないのに
わかがえってしもうた!」
用もないのに……? 用があったら若返るのか、じさま……。
ショックを受けているじさまが本当に若返っていて笑ってしまう。
しかも、長く湯に使っていたせいか、のぼせてしまうじさま……。
へろへろになって湯から上がったじさまを狙うのは──巨大なめくじ!
じさまのピンチに助けに入る、村の子どもたち。
彼らもそれぞれキノコなので、特徴ある姿をしていて楽しい。
しかし、巨大なめくじは強く、みんな歯が立たない。子どもたちは哀れ、なめくじの餌食となってしまうのか……!?
そこに颯爽と風に乗って現れたのは──
ばさま……!!
「そのこたちを はなしなされ!」
登場シーンがかっこよすぎる。
(じさまはこの間、のぼせた身体に水をかけてもらい、回復を待っていたと思われる)
なめくじが、ばさまを齧る……!
すると、お日様の下で身体を干しまくっていたばさまの身体は、カチカチに硬く、なめくじは齧ることもできなかった。
退散していくなめくじ、喝采の子どもたちとじさま。
「ふぉふぉふぉ。
ちと、かたすぎましたかいのう。」
ばさま、かっこよすぎる……!
かくして、ヒーローばさまの活躍によって、みんなの命は守られたのであった……!
キノコ大好き
キノコがたくさん出てくる本書。
じさまとばさまがメインなので、他のキノコはちょっと登場するだけだが、キノコ好きには面白い絵本。
なんといってもばさまがカッコイイ。
こんなたくましいばさまやじさまが増えるといいなあ。
対象は幼児、低学年。
読み聞かせにコツのいる文章の配置なので、一読してからの読み聞かせをおすすめする。
