あらすじ
ホッキー一家が、都会から田舎へ引っ越しました。
そこで起きる日常のあれこれを、ユーモアたっぷりにお届けするショートショートギャグ絵本。
めくるめく笑いの世界へいざなってくれます。
楽しいホッキーファミリー、再び
前作、『たのしいホッキーファミリー』が面白すぎて、もうこれがお笑い系絵本の五本の指に入るほど大好きになったのだけど、ある日検索してみたら、なんとまあ、続編が出ていた!
早速いそいそと入手し、読んでみた。
ノリは相変わらず一作目そのままなのだけど、勢いとテンションの高さは前作と比べてだいぶ落ちている感じがする。
第一作目の衝撃を塗り替えるのは、なかなかに難しい。
前作も意味不明なテンションで笑いどころの微妙なオチはあったけれど、勢いで何とかしていた分、面白く感じられたが、今回は……うーん……良くも悪くも落ち着いてしまったというか……やっぱり第一作目の影響は大きい。
中身の構成は、前作そのままといった感じで、一ページに一コマ、みたいなショートショートギャグ絵本といったていをなしている。
主人公のホッキーファミリーもそのまま全員再登場。
お馴染み自己紹介のページでも、赤ちゃんの名前は省略されている。犬のニュートンは名前があるのに。
ちなみに前作から10年のインターバルがあるのだが、誰も歳をとっていない。日曜夕方の国民的アニメの一家と同じである。
内容は、ホッキーファミリーが田舎に引っ越したというところから始まる、ショートギャグストーリー集。
田舎暮らしの人なら、あるあるネタなのだろうが、日本の片田舎に住んでいるぐらいでは笑いどころが分からないネタもある。
都会ではこうだけど、田舎ではこう。みたいなネタが多め。そのネタが面白い。
特に面白かったのが、ゴミを集める人。なるほどね。ハハハ。
一作目とついつい比べてしまうけれど、絵本の界隈でテンションがアゲアゲなのは変わりない。謎のテンションで全ページを駆け抜けていく。追随を許さない。
シュールで、面白い。笑える。
ツボに嵌れば大好きになる絵本だが、ツボが外れていると、首をかしげる絵本なのは第一作目から同様だ。
海外コメディアニメが好きな方にぜひお勧めしたい一冊。
うーん、ホッキーファミリー面白いんだけど、ギャグマンガをレビューするのと同じで、よさを伝えるのがなかなか難しいんだよなあ……。
今回も、著者紹介のところ、笑わせてもらった。
最近笑っていないおとなにおすすめしたい。
短時間で読めて、ハハハと笑える。貴重な絵本だと思う。
おもしろおかしい絵本
笑える絵本なのだが、あまり読み聞かせには向いていない。
一人で読んで、ハハハと笑うような種類の本だろう。
対象は低学年から。