あらすじ
おもちゃって楽しそう。
そうだ、一日、おもちゃになってみよう!
そうして一日おもちゃになる男の子ですが……
おもちゃって、思ったより大変!
こんなに大変なんだから、使ったら、ちゃんと片付けてあげないとなあ。
おとなは衝撃だが、子どもが読むとまた違うかも……
一部では「トラウマ絵本」として名前が挙がることのある本書。
すでに昔一度読んでいたので初見ほど衝撃はなかったが、やっぱりそれでもちょっと……なんというか、……狂気を感じた。
話はシンプルで、主人公の男の子が、一日おもちゃになってみよう!と思い立ち、一日おもちゃになってみる、というもの。
おもちゃになる、という響きで、楽しげなイメージを持たれた方は、用心して本書のページをめくったほうがいい。
クレヨンになった男の子がズリズリと紙に押し付けられたり、けんだまになってけんの部分にお尻がブスリと刺さったり、積み木になって積み上げられた積み木をひたすら下で支えたり……これは一体何の罰ゲームなんだ……と途中で何かを見失いそうになる。
どう考えても痛そうで楽しそうじゃないのはなおのこと、絵に迫力がありすぎて、狂気を感じるのだが、当の主人公の男の子は、「けんだまって、たいへんだなぁ」「てつどうもけいって、たいへんだなぁ」という、「おにぎりっておいしいなぁ」みたいなレベルの感想しか述べない。なったおもちゃによってはだいぶ痛い目に遭っているのに、こののんきさ、怖い。
もっとも衝撃なのが、「カスタネット」だろう。
この衝撃と恐怖と狂気は、実際に手にとって見て欲しい。私はその日、夢に見た。
以来、安易にトラウマ絵本と名指しするのは好きではないのだが、この絵本だけは別である。再度見たが怖い。だいぶ慣れたがやっぱり怖い。
何気なく、表紙裏のでんでんだいこも狂気に満ちている。
なにゆえ、こんな痛そうな結果になるのだろう……。やっぱり何かの罰ゲームなのか……。
とにかく本書は、発想が斜め上に突き抜けている上に、絵の迫力も満点なので、人に読ませるときは一度中身を確認したほうがいいと思われる。人によってはだいぶ怖い。
作者は、本書を「おかたづけの苦手な息子のために書いたもの」と書いており、この本の効果で少しでも部屋がキレイになることを願っているそうだが……
……う、うん……。
おもちゃを大切に扱いたくなる一冊ではある……。
絵のインパクトがすごい……
話はいたってシンプルで、物語性はない。
男の子が一日おもちゃになってみて、「大変だなぁ」と思い知る内容である。
文章も少なく、パターン化されているため、絵のほうに注意が向く。
上述したように、だいぶ個性的な絵を展開しているので、人によっては怖いと感じるだろう。
読み聞かせは、一度確認してからをおすすめする。
幼児、低学年向けだが、やや幼児のほうが対象かもしれない。
