あらすじ
クリスマスの夜、サンタさんがプレゼントを配ります。
窓から見える様子を見て、誰のおうちか考え、園子にあったプレゼントを窓からそっと贈るのです。
しかし、サンタさん、ちょっと待って、本当に窓から見ただけで誰のおうちか分かるのかな……?
サンタさんが窓から贈り物をするよ
サンタクロースが、プレゼントを配るというお話。
五味氏の味のあるイラストがなんともかわいらしく、温かみの感じられる一冊である。
最初のページで軽く衝撃を受ける。
サンタクロースが……ヘリコプターでプレゼントを配りに来た……。
ヘリコプターで……。
トナカイにソリじゃないんだ……?
プレゼントをせっせと配る、サンタさん。
窓から見える情報で、ここは○○さんのおうちだな、とその子にふさわしいプレゼントを贈る。
この窓が切り抜きになっていて、下になるページに実際その家に住んでいる子が描かれ、分かるようになっている仕組みになっている。
つまり、サンタさんは切り取られた窓からの限られた情報で、誰が住んでいるかを判断し、プレゼントを置いていくことになる。
そうなると、勘違いも出てくるわけで……。
案の定、サンタさんの早とちりが頻発するわけだが、それがまた味のある勘違いでほほえましくなってくる。
読んでいると、「違う違う、そこは○○さんの家だよ」とか、「あーあー、全然違う子が住んでいるのに……」とか、声が上がりそうな構造をしている。
これほど読み聞かせに向いた絵本はないだろう。
物語に参加できる本は楽しい。
結局、勘違い大爆発なプレゼント配りをしてしまったサンタさん。
それで何か不具合が出るかといえば、そうでもないのが面白いところ。
こんなふうに、楽しいクリスマスを迎えられればいいね。
読み聞かせに向いている本
ページをめくるのも楽しく、誰の家かを当てるのも楽しい、その答えを見ても楽しいしかけ絵本。
文章はシンプルに分かりやすく、少ない。幼児向け。
クリスマスの季節にぜひ読んで欲しい一冊である。
