あらすじ
ぬいぐるみのほげちゃんは、ゆうちゃんの家族と一緒に動物園にお出かけすることになりました。
落としてはいけないから、と鞄の中に入れられたほげちゃん。
これではおもしろくありません。ぶつくさ不機嫌になっていると、「くまの赤ちゃんがかわいい」という声が外から聞こえてきました。
くま。
それはくまのぬいぐるみであるほげちゃんが見たことのないものです。
ほげちゃんは、くまを見るため、鞄から身を乗り出しました。
そのとき、鞄が急に動いたので、ほげちゃんは地面にぽとりと落ちてしまいました。
家族はほげちゃんが地面に落ちたことに気がつきません。
ほげちゃんをおいたまま、行ってしまいました。
さあ大変です。
ほげちゃんは、無事に家族の元に戻れるのでしょうか?
感情表現豊かなぬいぐるみ、ほげちゃん
『ほげちゃん』というタイトルの第二弾にあたる『ほげちゃん まいごになる』。
『ほげちゃん』を知らずに読んでみた所感としては、主人公のほげちゃんというぬいぐるみが結構パンチきいたキャラクターだなぁという感じで、これは前作を読んでからの続編として読んだ方が楽しめそう。
前知識がない状態で読んだので、ほげちゃん、わりと短気でキレやすい性格なのか……? という、無粋なツッコミをする。
動物園という、子どもにとっては親しみがあり、楽しい思い出のある場所を舞台にしたのはナイスチョイスだと思う。
動物好きな子は、紙面の端々の動物を見て楽しめるし、探す楽しみもある。
ひょんなことから迷子になってしまうほげちゃん。そこから始まる大冒険がおもしろいこの一冊だけど……
ごめんね、ほげちゃん、前作知らないから、君がクマのぬいぐるみだってわからなかったんだ……。
カバとかじゃなくて、こう……
宇宙人的な何かかと思ってた……本当にごめんね……。
とにかく、表情豊かな宇宙人……じゃなかった、クマのぬいぐるみのほげちゃん、かわいいだけのぬいぐるみじゃない大物感が。
かわいらしいとお友達になりがちなぬいぐるみが、
「はなせー! ごらー!
あんぽんたんの
オタンコカラス!!」
……なんて叫ぶところ、今まで想像したこともない。まずあんぽんたんの言葉のチョイスにちょっと笑う(ほげちゃん、ごめん)。
生き生きと描かれた喜怒哀楽、本当に見ていて楽しくなってきます。
なるほど、このほげちゃんにファンがつくわけだ。納得。
このドタバタ大冒険、ほげちゃん本人にとってはたまったものじゃないだろうけど、見ていて楽しい。
某おもちゃが動くアニメを思い出しますね。
やっぱり前作読むべきだよなあ……
前作の『ほげちゃん』を読んでいるほうが、より楽しめるでしょう。
本書だけでも楽しめますが、何となく前作ありきの印象を受けます。
読み聞かせ映えする起伏に富んだお話と、分かりやすい色使いの絵柄です。
幼児向けでしょう。